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第41話 ページ8

山荘についた私たちは、カメラアングルを確認して周囲を歩いていた。

ポ「山荘の外観も撮っておいたほうがいいかな…?」

A「……」


私は歩きながら、肩に残る先輩の腕の不快な感覚を思い出して、ため息をつく。

前を歩いていたポッキーくんが、唐突に立ち止まって振り向いた。


ポ「Aちゃん?…」


A「え?何…?ごめんなさい、考え事してた…」


ポ「少し休憩する?」


A「ううん、大丈夫…暗くなっちゃうし、続けよう?」


ポ「無理しなくてもいいよ。」


A「でも…」


ポ「さっきのこと考えてたんでしょ?」



私は気まずくなって、頭を下げた。

ポッキーくんは、じっと何かを考えるような仕草をしている。



ポ「さっきの先輩…旅行先まで同じって…なんか怪しいね…」


A「やっぱり、そう思う?」


ポ「ってことは、Aちゃんは最初から怪しいと思ってたんだね。」


A「…先輩は私が今日ここに来ることを知ってたから、もしかしたら…って」


ポ「わざとサークルの旅行の行き先を合わせてきた…?」


A「ちょっと…考えすぎかな?」



私は笑顔を作ろうとしてみたけど、あまり上手に笑えなかった。



ポ「考えすぎじゃないと思うけど?…前も結構しつこくAちゃんに絡んでたし。
もしかして大学とかでも、あんな感じなの?」



すぐには返事ができなかった。



(毎日、動画のアップで忙しいポッキーくんに私の余計な話なんて…これ以上巻き込んだりしたら
迷惑になるんじゃないかな…)



言葉をためらっていると、ポッキーくんが近づいてきて私の正面に向き直る。


見上げたポッキーくんの、沈みかけた夕陽に照らされた顔がいつになく真剣だった。




ポ「もし困ってたりするんだったら、教えてくれない?もちろん、Aちゃんが嫌じゃなかったらなんだけど…少しくらいは力になれるかもよ?」


A「…ちょっと…言いにくいかな…」


ポ「…やっぱり僕じゃ…頼りないのかな…」


A「違う!そうじゃないけど…」


ポ「じゃあ、話してくれる?」


A「うん…」


ポ「じゃあ、そこに座ろっか。」





ポッキーくんの指さしたところには、ちょうどいい高さの切り株があったので並んで座った。

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設定タグ:ポッキー , YouTuber , Pockysweets   
作品ジャンル:恋愛
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カックン(プロフ) - 明けましておめでとうございます!今年も宜しくお願いします! (2018年1月2日 0時) (レス) id: 036c537a3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいこ(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります!ポッキーさん、カッコいいですよねー! (2018年1月1日 22時) (レス) id: ee1cdb76e9 (このIDを非表示/違反報告)
retsuya-yuuta(プロフ) - 続きが気になります。ポッキーさんカッコいいですよね?このあとの展開がめちゃくちゃ気になります。俺ポッキーさんの実況好きなんで本当に楽しみです。更新頑張ってください (2018年1月1日 4時) (レス) id: f437c536c5 (このIDを非表示/違反報告)
カックン(プロフ) - 全然大丈夫ですよ!気長に待ちます。(- -) (2017年12月31日 20時) (レス) id: 036c537a3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チョコ | 作成日時:2017年11月2日 19時

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