第53話 ページ26
二人でやってきたのはライトアップされた中庭の小道だった。
しばらくたわいもない話をしながら歩いていると、突然ポッキーくんが立ち止まる。
ポ「そういえば、考えてくれた？僕が提案したあの作戦のこと…」
(作戦って、ポッキーくんがニセ彼氏になるっていう…)
勝手な妄想が頭の中を走り回り、私の胸が途端に騒がしい音を立てる。
目の前の、真剣な表情をするポッキーくんの顔が直視できなくなって、私はわずかに視線を下げた。
(たとえフリでも、ポッキーくんと恋人同士になるなんて…///)
想像しただけで胸がきゅうっと苦しくなって、うまく息ができなくなる。
(フリってわかってるのに、なんでこんなにポッキーくんのこと意識しちゃうんだろう…)
ポ「そんなに迷うことかな…あのしつこい先輩をあきらめさせられるのに一番いい方法だと思うけど」
(そうかもしれなけど…そこまでする必要あるのかな…？)
A「先輩の押しの強さには本当に困ってるけど、だからって嘘をつくのも、ちょっと心苦しいかな…って思って…」
ポ「…あんなにつきまとわされてるのに、先輩に気を使いすぎじゃない？」
ポッキーくんの声が少しトゲを含んだように聞こえた。
A「先輩に気を使ってるだけじゃなくって…！やっぱり、ポッキーくんを巻き込んじゃうことが心配で…」
私が声を沈ませると、ポッキーくんはふっと笑った。
ポ「そんなに深刻に考えなくてもいいんじゃない？たった二ヶ月の期間だけなんだし…」
(そうか…私がアシスタントするのはニヶ月間だけ…)
ポ「それにAちゃんは僕のアシスタントとして、いつも一緒に行動してるんだからそれにちょっと仲良くしてるフリを付け足すぐらいでいいんじゃない？」
最近ではほとんど毎日、授業が終わったら途端にポッキーくんの家に直行してるから、付き合い始めたと言っても不自然ではないかもしれない。
ポ「それだけであの先輩を撃退できるんならゲーム始めた序盤くらいの、簡単なミッションだと思うけどな…」
ゲームに例えるところがポッキーくんらしくて、自然と口元を緩ませていると宿の方から小走りしてくる足音がして、二人同時に振り向いた。
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カックン(プロフ) - 明けましておめでとうございます！今年も宜しくお願いします！ (2018年1月2日 0時) (
レス) id: 036c537a3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいこ(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります！ポッキーさん、カッコいいですよねー！ (2018年1月1日 22時) (レス) id: ee1cdb76e9 (このIDを非表示/違反報告)
retsuya-yuuta(プロフ) - 続きが気になります。ポッキーさんカッコいいですよね？このあとの展開がめちゃくちゃ気になります。俺ポッキーさんの実況好きなんで本当に楽しみです。更新頑張ってください (2018年1月1日 4時) (レス) id: f437c536c5 (このIDを非表示/違反報告)
カックン(プロフ) - 全然大丈夫ですよ！気長に待ちます。(- -) (2017年12月31日 20時) (レス) id: 036c537a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ | 作成日時：2017年11月2日 19時
