【ダメプリ】イケメン好きの女の子たち (ページ9)

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解散！ページ9

「あーあ。アニ帰っちゃった！つまんないの！あたしそろそろ帰るね～」

目立つ赤髪の少女、ナレク推しのフレーゼはすっと立ち上がった。

「えっ、あっ、もう、帰っちゃうんですか？あっ、帰っちゃうんですね。では、また明日‥」

おどおどと控えめなエメラルドの髪のヴィーノ推しのベリル。
いかにも女子！！！というか弱いオーラをまとっている。

「それでは、私もこれで失礼しますね」

「あら、あなたたち2人だけで帰すのは心配だわ。ついていきましょう。」

黒髮のリオット推しのアリシアも立ち上がると、微笑み、去っていった。

問題は残された三人だ。

「リュゼ皇子に踏まれる日がくるなんて、嬉し、じゃなくて。
絶対引かれたよねこれ」

はぁぁぁぁ、と盛大なため息をつくのはリュゼ推しのエルザ。

「ほんとアリア、変なことしちゃいましたよ。クロム様にぜぇったい変な子って思われましたよぉ」

うう、と涙で瞳を潤ませるのは少々可愛こぶっているクロム推しの少女。

「あんたはへーきでしょ。もとから変な子じゃない」

「あ〝？」

「すみませんでした」

あ〝？という低く恐ろしい声は、とても可愛らしい見た目のアリアから出たとは思えない。女子ってこぇぇ。

「わかればいいんですよ。わかればね。」

「こっわ！あんた可愛こぶる気ないでしよ？」

「やだなぁ。これが「す」ですよ」

「それはそれでないわ」

「うふふ♪殺されたいんですか？」

「怖っ！あっ、いや、すみませんでした」

‥‥‥‥‥‥‥。

そんな会話を離れたところでじっとみつめるのはメア大好きなジュリアである。

「‥‥‥ねぇ、明日はメア皇子、くる気がするね？」

「そうね！」

彼女の手にはメアと同じキュアランの人形が握られていた。