【ダメプリ】イケメン好きの女の子たち

出会い ページ3

アニsaid

ぎゃーぎゃーぎゃー！

騒がしくなったキャラバンにピンクの髪の少女が1人、近づいた。

「こんばんはぁ。大変そうですねぇ。」

きゃるるるん♪という効果音がでそうな笑顔。

小さな少女が楽しそうに微笑んでこちらをみていた。

ただただ困惑するしかない私に一歩近づくとりんごのかごの辺りを指差した。

「これ、もらっていきますね」

続いて布。
そして、馬の着ぐるみを着た少女を指差す。

「え、あっ、ありがとう‥？」

人のキャラバンでなにしてんの！！、と怒るべきか、謎の少女たちを引き取ってくれたのに感謝するべきか。

‥‥いや、普通怒るよね！？

「ちょっと待って！あなたたち、なんなの！？」

「ん〜、なんなのって、人間、かなぁ？」

こてん、と首を傾げる女の子。

か、可愛い‥‥。でも、それは屁理屈だよね。

「そ、それはわかるんだけど。」

「えぇ。アリア、わかんないですぅ」

うるるる、と目に涙をためる。

え、しまった。泣かせちゃった！？

「ご、ごめんね。その、え〜っと」

私がオロオロしていると、後ろから声がきこえた。

「あら、駄目じゃないアリア。キャラバンのお姉さんを困らせちゃ。」

サラサラした黒髮をなびかせながらきた女の人。

‥‥うわぉ。スタイルいい‥

「ちがいますよぉ。キャラバンのお姉ちゃんが困ってたから助けてたの！」

「はいはい。‥‥
ごめんなさいね。騒がせてしまって。あなたたちは謝りなさい」

黒髮の女の人はあっというまにみんなをまとめてしまった。すごい。

「えっと、なんかゴメン。」

「す、すみませんでした‥っ」

「ごめんね！」

「‥ごめん、ね」

「えぇ、私も謝るんですか？
‥ごめんなさい！」

と、みんな口々に謝ってくれた。
‥ピンクの髪の子は嫌々って感じだったけど‥

「えっと、なんでキャラバンにいるのかな？」

理由→←出会い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す