祓魔師は人見知り【2j3j】 (ページ16)

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収録ページ16

《side.桜城》

『こんにちはー…』
「「「こんにちはー！」」」

レコーディングスタジオに入ると、数人のスタッフさんが挨拶を返してくれた。

今日、私は、初めての歌ってみたの収録に来ている。

実は私、まだボイスも出したことないんだよね…勇気出なくて。

歌に関しても、あんまり自信がある訳じゃないから、今まで出してこなかった。

でもそろそろ二周年だし、さすがに出した方がいいかなーって…

一周年の時は、まだ勇気が出なくて笑

『あっあー、ん゛んっ』
「とりあえず発声から行きます？それか、もう歌っちゃいます？」
『えっ、あっ、とー…歌っちゃい、ます』

マイクの前に立つと、ドッと緊張が襲ってきた。

待って、マジでヤバいかもしれない。

「それじゃ、軽く歌ってみましょう」
『は、はーい…』

「そこ、もうちょっと高く出来ますか？」
『やってみます』

『すみません、もう一回いいですか？』
「え？分かりました！」

『……どうですかね？』
「……ＯＫです！」
『やったっ！』

無事、歌ってみた収録も終わり、スタッフさんに礼をして、先に帰った。

近くのコンビニに寄って、ちょっとご褒美買ってみたりして。