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■ ﾄﾅﾘの つんでれ王子 ページ3
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「出発 ! GO !」
「邪魔。ｶｷﾞ挿せん」
何よ、ｽﾀﾝﾊﾞｲﾊﾞｯﾁﾘだったのに。
「…つかまっとけよ、とばすから」
「わーかってるってー」
跨っているのが
ﾊﾞｲｸじゃなく
自転車なのが私のﾂﾎﾞ。
たいしてｽﾋﾟｰﾄﾞ出ないくせに
いつも
「とばすから」って言うの。
「ぷふっ…」
「何」
「なんでもー?」
そう言って適当にあしらって
腰に手を廻すと
翔は、無言でこぎ出す。
…そこもﾂﾎﾞ。
何でかって言うとね、
耳が
真ーっ赤になるの。
毎朝そうやって
私が抱きつくと照れるんです。
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作者名：櫻木尚和 x他1人 | 作成日時：2012年10月22日 20時
