幸村妹の日常３

１４９話 ページ50

さー大変、鼠とか猫はそんなに怖くないんだけどさ


大勢で鼠くわえてこっち来られると流石に引くわ



『』(ﾀｯﾀｯﾀ



いつまで続くんだろう









宍戸「なぁ、あれ助けに行ったほうが良いんじゃねーか？」


越前「軽くホラーだよね」


幸村「俺達が疲れたら助ける？」

不二「そうだね」


白石「案外早いなぁ」


真田「こんな大勢で追ったら怪しくないか？」

仁王「他の奴らには言ってあるぜよ」


宍戸「いつの間に…」


財前「仕事が早いっすわ」

仁王「ﾌｯ」


柳「取り合えず、まだ見張っておこう」


幸村「まだまだ走れるよ」

不二「なかなか助けてあげられない」


白石「俺らの体力が底をつくまでA走れるんかなぁ」








ひときわ目立つ、大きな影を発見


『千歳さん、逃げて逃げて』




千歳「ん？あ、A〜」


手を振ってる場合じゃないんだけどな…まぁいいや、通りすぎよう



『』(ﾀｯﾀｯﾀｯ


千歳「」(ﾋｮｲｯ


『うわっ』




『…おかしいでしょ』


まさかの抱っこ、顔が近い



千歳「おもしろか事になってる、Aは人気者ばい」


『面白くないですよ…』


千歳「どうしてこげん事になったんね？」


『なんか…お腹空いてるって勘違いされた、要らないって言ったのに』



千歳「猫と話せんね！？すごか〜!!」

『』


やっちまった



『恥ずっ…』


千歳「むぞらしかよ」(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


むぞ…？



千歳「そーれ高い高ーい」(ﾊﾞｯ


『っ』



千歳「(ﾊﾟｼｯ…どげんこつ、楽しか？」


『ビックリした…』


千歳さんめちゃくちゃ高いから、結構飛ぶよ？




千歳「あ、猫鼠置いてきたばい」


『本当だ、助かった…』


千歳「くわえるの飽きたんかね」

あごが疲れたか？





千歳「なんか話してほしか！」


『えー』


千歳「内緒にするから、ね？」


それはズルいな…


『わかりました…』(ｽﾄｯ


おりた


視界の端っこに鼠の死体





猫「にゃー」


『うん、良かったね〜』


『…珍しい』


『そっか、それは確かに嬉しい』




『…千歳さん、楽しいですか？』


千歳「うん、話してる時少しだけAが柔らかい表情になるけんね、見てると癒されるばい」


『…マジでか』









白石「なんか猫と話しとるみたいや、仁王クン通訳」


仁王「いや、無理じゃろ」








猫「にゃー」


『そだね、優しいね仁王さん』




仁王「!?」



幸村「仁王の事話してるね」

財前「気になるわ〜」

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