脱出ゲームのコツはセーブをする事【赤葦京治】

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ヒナ「《無理ゲー回覧板》…？」






月島「無理ゲーって…」






あの4人と見つけたゲームの題名と同じ…






ヒナ「よ、読みますね…」






『無理ゲー回覧板 (Ｎｏ．４)





〜バグの修復作業について〜
ようこそ無理ゲーの世界へ。製作者の雛と申します。
ここ放送室のバグの修復作業を行うに当たってプレイヤーの皆様に確認したい事があります。
⑴.放送室には、本ゲームの致命的なミスがあります。決して放送室には入らないでください。
放送室のバグ:一度入ると扉が開かなくなります
⑵.無理ゲー回覧板はPC室にで全てデータの状態で閲覧できます
⑶.ここの世界で死亡した場合、2度と現実世界には戻れません』







「「え…？」」






読み終わった瞬間に放送室のドアがカチリという音を立てた







月島「嘘…デショ…？」






扉に近づいてドアノブをひねる






ガチリと絶望を味わわせる音が放送室に響いた






ヒナ「なんで…どういう事…？」







月島「…確認しなくても分かるデショ。僕達、ここに閉じ込められた…って事」






ヒナ「そんな…」





ヒナの大きな目からボロボロと大粒の涙が落ちてくる





ヒナ…？製作者の名前って…






『ようこそ無理ゲーの世界へ。製作者の雛です』






『雛』って…じゃあ《今ここにいるのは誰だ》？







月島「ねぇ、君って誰？」

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