【嶋田誠】８年前の初恋【ハイキュー】

第九話 ページ9

名字で呼ばれた





あれは多分拒絶





俺とは付き合えないという拒絶





Aはいつも独りで抱え込む





いつか抱えきれなくなって壊れてしまう





すごくもろいのに頼らない






きっとAの事だから仕事を口実に付き合うのをやめると思う





きっと





でも、そういうところを好きになったんだ






皆が傷つかないように独りで全て受け止めて






誰もいないところで後悔と懺悔をするんだろう






そんなのをただ見ているだけだなんて俺にはできない





俺と一緒にいるのが嫌というなら諦める





でも、少しでも悩みを打ち明けてくれるというなら…




俺は、諦めない









烏養｢おめーら今日は定休日だぞ｣





｢…誰？｣





文｢ワハハ！髪型のせいで忘れられてやんの！｣





滝ノ上｢いくらなんでも…誰？は…ﾌﾞﾌｯ｣





烏養｢お前らな…｣




｢…烏養くん！？｣





ありえないと言う顔で烏養の顔をジロジロと見る






｢…おがったね｣





烏養｢…褒め言葉として受け取っておく｣





一斉に笑い出す





こんな時間が、もっと続けばよかったんだ

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