【嶋田誠】８年前の初恋【ハイキュー】

第二十話 ページ20

リジー「おじゃましマス」






赤葦「あ、荷物はそこに置いてて大丈夫ですよ」






リジー「…とても安心する部屋デスネ」






赤葦「…そうですか？」






リジー「はい、京治サンが生活している跡が沢山ありますから！」







そう言って壁に貼り付けられたメジャーを指さした







赤葦「あれは…」







リジー「社長がよく話してましタ。柱にキズをつけたらいけないからホームセンターで大きなメジャーを買ってきて身長を図ってイタ…と」








赤葦「思い出話は少し照れくさいですね…」








リジー「そうですか？私羨ましいデスよ」







赤葦「羨ましい…？」







リジー「マイペアレント…両親は私の名前を死ぬまで言わなかたデス」







赤葦「…」







リジー「そんな2人に認められたくて、『リジー、頑張ったね』と言われたくて必死で頑張るました…」







『京治くん頑張ったね！私嬉しいよ！』






『自分の子供じゃなくても頑張った子は褒めてあげなくちゃ。だって褒められると嬉しいでしょ？』






赤葦「…わかります。俺も、あの人にいつも褒められたくてバレーを始めましたし」






リジーさんはニコッと微笑んで俺を見た







リジー「社長は、そんな私を褒めてくれました。両親が認めてくれなかった分…それ以上を。何かある事に笑顔で心の底から喜んでくれて…」







赤葦「…俺じゃ代わりにはなりませんか？」








リジー「…え？」








多分今人生で1番顔が赤くなっていると思う…







そして人生で初めて言う言葉だった







赤葦「俺と…一緒にいてください」

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