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体育祭 ページ22

-You side

北人「A!
次200mだよ、秋雅見なきゃ!」

A「うん。」



北人に急かされて、応援席の最前列に行く。

秋雅が走るのは一番最後。



彰吾「秋雅って、足速いの?」

A「速いよー。
中学のときもずっとリレー出てたし。」

彰吾「そうなんだ。」



そんな話をしている間に秋雅の番になった。



「…On your marks,set.」



パン!と乾いた音がして秋雅が走り出した。

スタートダッシュで他を引き離し、その後もぐんぐんと差を開いていく。



全員「秋雅ーー!」



前を横切った秋雅が私たちに手を振る。



A、紫「きゃーーーーー!」

紫「なにあれ、かっこいい!」



もちろん、秋雅は1位で。

退場して応援席に戻ってきた秋雅に、北人が抱きついた。



北人「秋雅!すごいかっこよかった!」

秋雅「惚れ直した?」

北人「うん!」

秋雅「…あ、そう。」

壱馬「あー!秋雅が照れとる!」

秋雅「うるさい、照れてないし!」



壱馬に向かって秋雅が怒鳴る。



アナウンス「プログラム5番、騎馬戦に出陣する生徒の皆さんは、入場門に集合してください。繰り返します、プログラム5番…。」

彰吾「あ、俺行ってくるね。」



彰吾が腰を上げる。



A「あ、うん。頑張ってね。」

彰吾「うん、ありがとう。」



彰吾は笑って、入場門へ歩いていった。

ぼんやりとその後ろ姿を見ていると、肩に顎が乗った。



秋雅「なにー?彰吾のこと、気になるの?」

A「…別に。そんなんじゃないよ。
重いからやめて。」

秋雅「ふーん。
まぁ、そういうことにしといてあげる。
…あ、彰吾出てきたよ。」

A「え、どこ?」

秋雅「ほら、あそこ。」



秋雅が指す方向に目をやると、ちょうど彰吾が騎馬の上に乗ったところだった。

騎馬戦がはじまる。

彰吾は次々と相手の帽子を奪っていった。

…すごい。

そのとき、彰吾のうしろから彼の帽子に伸びる手が見えた。

思わず息をのむ。

しかし、彰吾は落ち着いた様子で上半身を捻り、後ろの生徒の帽子を奪った。



A「…すごい。」



私は呟いて、横でニヤニヤしている紫と秋雅、北人、壱馬を無視した。

※→←直実です



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設定タグ:山本彰吾 , 川村壱馬 , 吉野北人   
作品ジャンル:恋愛
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RMPG大好き - は、はじめまして。このお話大好きです!更新待ってます。 (2020年8月28日 16時) (レス) id: bb97bc99e2 (このIDを非表示/違反報告)
NaoKen(プロフ) - 名無し3804号さん» ありがとうございます!助かります!岡山弁分からなくてすみません… (2018年9月2日 17時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し3804号(プロフ) - そうなんですね!いや、無理に使わなくて全然大丈夫なのですが『○○じゃろ(○○でしょ)』『だから○○って言ってんじゃん(じゃから○○って言って…)』とか、適当にそれっぽいこと言っとけば素敵かな…と思いまして、、。ほんと上からみたいになってすみません!! (2018年9月2日 0時) (レス) id: 4bca46ac9f (このIDを非表示/違反報告)
NaoKen(プロフ) - 名無し3804号さん» すみません、作者大阪で、岡山弁分からないんです。良かったら教えてください (2018年8月30日 23時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し3804号(プロフ) - 彰吾くん、岡山弁は喋らないんですか....? (2018年8月30日 2時) (レス) id: 4bca46ac9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:直実 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu  
作成日時:2018年8月13日 10時

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