私が思い出すあなたは私を愛しているよ【青】 (ページ24)

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『おつかれ～！華金さいこ～！』

しおり「Aよく頑張った！おつかれ～！」

今日もこの前と同じ店で
ジョッキを勢いよく傾ける

今日は頑張ったんだからいいだろうと
まだ残っていた仕事を全て放り投げ
しおりと定時ダッシュをキメてきた

高いお肉はどうしたって？
その分お酒飲もうってなって結局ここに至る

しおり「いや～ほんとAから連絡もらった時、嬉しすぎて叫んだわ」

『私も久々、震えた商談したもん』

しおり「私そういう時の商談後、絶対やっちゃうんだけどさ、」

『まって、私もする。ていうか今日した。』

「『……ガッツポーズ！！！』」

お互い目をあわせて、手に持ったジョッキをぶつけあった。

しおり「でもさ、よく切り替えられたよね。先週あんなに荒ぶってたのに」

『…あー、それなんだけどね。』

しおり「…なに、男と寝てリフレッシュした？」

『いや一旦黙ろうか。しかもそんなゲスいツッコミの後に話しにくいわ』

ごめんごめんってからあげを頬張る全く反省してないしおりに
絶対バカにしない？って前置きをして口を開く

『……翔太に頼った』

私の発言によほど驚いたのか目の前でむせるしおり

慌てて、お水を差し出す

しおり「っ、いやごめん。死ぬかと思った。
え、何会ったの？まさか寝たのが翔太くん！？」

『は！？あ、違う違う。
なんていうか、思い出を拝借したというか』

しおり「…ごめん、ゲスい話引きずってたわ。
　えと、思い出とはどういう、」

ごめんごめん今度こそちゃんと聞く、と言って座り直したしおりに
例のチケットを見つけた経緯を話した