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渡辺side
なんとか平常心でいようと臨んだ雑誌の撮影
それでも動揺を隠せるわけなくて
メンバーに何度も助けてもらいながら
なんとか撮影を終えた
楽屋に戻って机に置いたままのチケットを見れば
また意識が全部もってかれる
もう終わったことだって
今まで何度も言い聞かせてきたのに
他の女の子と比べるために気付く
あぁ、あいつは特別だったんだって
いつも俺の傍で笑って支えてくれた
落ち込んでる時も
気を張りすぎて勝手に八つ当たりしても
不器用でうまく気持ちを伝えられない俺を
何も言わず全部包み込んでくれた
それにどれだけ救われていたのかを気づきもしないで
当たり前だと思ってたんだあの頃のバカな俺は
大切なものは離れてから気づくって
本当にその通りだった
手を離したのは、俺自身なのに
・
なんなんだよ、これ
どうしようもない黒い感情が心を埋め尽くす
『っ、どうしろってんだよ！！！！』
どれだけ考えても
同じ答えにたどり着く自分の思考回路にも
うまく感情をコントロールできない自分にも
メンバーに迷惑かけてる自分にも
全てがいらつく
飲みかけのペットボトルを投げ捨てた俺に
みんなが驚いて心配そうな顔をする
舘「翔太、」
『…ん、分かってる。迷惑かけてごめん。』
みんなも…ごめん、とメンバーに謝れば
笑顔でうなづいてくれるみんな
こんな俺を全部受け入れてくれるメンバーには感謝しかない
改めて、俺Snow Manでよかったなって思った
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作者名：らいな
| 作成日時：2020年4月2日 22時
