好み ページ9
[青side]
黄「…へぇ〜？」
青「…なんやねん」
黄「いやぁ？ ふ〜ん、そうかそうかぁ」
テレビを消した淳太は、
自分の膝の上で頬杖をついて
ニヤニヤしながらこちらを見下ろしてくる。
青「言いたいことあるなら言えや笑
なんとなく分かるけどさぁ笑」
黄「え、分かるん？じゃあ言うてみ」
青「腹っ立つなぁ…笑」
ソファにもたれていた俺は体を起こし、
ぐっと乗り上げて淳太の頬にキスをした。
青「…年上好きで何が悪いねん」
黄「…ふふ、かわええな」
淳太は余裕ありげに微笑み、
俺の頭をぽんぽんと撫でる。
子ども扱いしやがって。
黄「わ、ちょ…もぉ笑」
腹立ったからそのまま背もたれに押し倒す。
今度は鼻に唇を落とすと、
淳太は可愛らしくはにかんだ。
黄「ふふ、てか何、
もしかして俺って流星のタイプやったん？」
青「いや、あれは女性の好みであって…
…ん、でもまぁ確かに当てはまってはいるかも。
綺麗系でお姉さんで年上やろ？まんま淳太やん」
俺って分かりやす〜、と言いながら
覆いかぶさるように抱きしめると、
俺お姉さんちゃうから！と抗議の声が飛んできた。
青「女子自衛官が何言うてんの」
黄「それはあの番組だけや」
俺が敬礼してふざけると、
淳太は素早くツッコミを入れる。
そのテンポの良さが心地よくて笑っていたら、
俺につられて彼はすぐに笑顔に変わった。
…これは、好みのタイプとは関係ないなぁ。
淳太やから、好きなとこ。
青「…まぁ好みには近いんやろうけどさ、
そーゆー、年下とか年上とか関係なく、俺は…
…淳太やから、好きに、なったんやし」
あれ？
照れさせようと思って言い始めたのに、
なんか俺が恥ずくなってもうた。
なんでや。
逸らしていた顔をそっと彼に向けると、
淳太は腹が立つくらい満足そうに笑っていた。
黄「ふふ、俺もやで！
流星やから好きになったんやもん」
そう言って俺の首に腕を回し
ちゅっとキスをして照れ笑いをする、
珍しく素直な恋人があまりにも可愛くて、
俺は同じ行為をお返ししてあげた。
黄「、っん、ふぁ…ん、は…りゅ、ぅ、ん…」
ただし深めのやつを。
黄「…っはぁ、もっ、ばか…」
とろけた瞳を向ける淳太の頬を優しく撫でる。
青「好き」
まっすぐ見つめて言うと、
淳太はぽっと頬を赤く染めた後、
嬉しそうに口角を上げた。
年上を翻弄するんも楽しいけど、
手の平で転がされるんも、案外悪くない。
その魅力に引き寄せられるように、
俺は甘いキスを落とした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 330人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ムイ(プロフ) - 素敵なお話ですね！無理言ってごめんなさい。ありがとうございました！ (2021年10月1日 16時) (
レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - ありがとうございます。改めてリクエストお願いします。休日に洗濯をしていた黄さんが、ベットのシーツを花嫁のベールに見立てて、二人だけの結婚式をしているところが見たいです。ぜひ秋さんの文章で拝見したいと思いまして…笑よろしくお願いします (2021年8月19日 23時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - リクエストまだ受け付けてますか？ (2021年7月29日 20時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
すずでぃ(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！すごく好きで何回も読み返してます。これからも楽しみにしてます！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 9276d739d1 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - 秋さんの描く青黄の世界観が大好きです！ふたりの世界観がふっと浮かぶようで甘々な2人も裏ありも何度も何度も読み返してしまいます！どれだけ求め合っても足りないふたりと愛の紡ぎ方が愛おしいですね...!!これからも楽しみにしています。 (2021年5月21日 0時) (レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：秋 | 作成日時：2021年4月19日 17時
