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仕事はつつがなく進んだ。
何度か携帯を確認したが、
淳太からの連絡は特になし。
まぁ、寝とんのやろな。それが1番やわ。
青「ただいまー」
そろそろ昼ごはん食うたかなーと思い、
帰ってきてそのままリビングへ向かう。
しかしそこにはおらず、
今朝俺が置いていったままの雑炊が置いてあった。
寝てるのかと思って寝室へ行くが、そこにもいない。
青「…え、淳太…？」
家中探し回っていると、
トイレの中からかすかな声が聞こえる。
ドアを開けたら、淳太が座り込んでいた。
青「淳太！大丈夫か！？」
黄「…りゅ、せ…」
苦しそうな息遣いの淳太は、
赤くなった顔と瞳をこちらに向ける。
トイレには吐いた跡があった。
青「…まだ出そう？」
優しく背中をさすりながら尋ねる。
淳太は緩く首を振り、
俺の服の裾を力なく掴む。
俺は淳太をそっと抱きしめ、
そのまま抱き上げた。
青「部屋、もどろっか」
淳太は弱々しく俺の肩に顔を埋めた。
〜・〜・〜
優しくベッドに寝かせるが
淳太は俺の服から手を離さない。
俺はその手に自分の手を重ね、しっかりと握った。
反対の手で枕元に置いていたスポドリを取る。
青「淳太、これ飲み。脱水なってまうから」
黄「…ん…」
ゆっくり起き上がった淳太は
俺が差し出すスポドリに手を伸ばすが、
上手く力が出ないのか、
それを掴めずに腕が落ちた。
青「…ちょお、ごめんな」
ボーっとしたままの淳太が怖くなって、
俺は差し出していたスポドリを自分の口に含み、
そのまま唇を重ねた。
驚いた様子の淳太の唇を舌で割り、
顎を手で上げ角度をつけて流し込んだ。
ごくりと喉が鳴ったのを確認して、
ゆっくり体を離す。
淳太は先程よりも顔が赤くなっていた。
青「、あ、熱上がってもうた？
もっかい測っとくか」
黄「、ちゃ、ちゃうっ…」
俺が体温計を取り出そうとすると、
淳太は掴んだままの俺の服を引っ張る。
そちらに顔を向ければ、
黄「…ちょっと、はずかった…だけ、やから」
淳太がそう言いながら右手で顔を覆っていた。
…何それ、ずっるぅ…
本能的に抱きしめてキスしたくなるが、
体調崩してる人にこれ以上手ぇ出したあかん、と
どうにか理性で抑え込む。
青「…あ、せや、淳太まだメシ食うてないやろ？
食べれそう？」
黄「おん」
青「じゃあ待ってて、あっためてくるから」
黄「…う、ん、ありがと」
握っていた手を離すと
淳太は歯切れの悪い返事をする。
不思議に思いながら、俺は台所へ向かった。
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ムイ(プロフ) - 素敵なお話ですね！無理言ってごめんなさい。ありがとうございました！ (2021年10月1日 16時) (
レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - ありがとうございます。改めてリクエストお願いします。休日に洗濯をしていた黄さんが、ベットのシーツを花嫁のベールに見立てて、二人だけの結婚式をしているところが見たいです。ぜひ秋さんの文章で拝見したいと思いまして…笑よろしくお願いします (2021年8月19日 23時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - リクエストまだ受け付けてますか？ (2021年7月29日 20時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
すずでぃ(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！すごく好きで何回も読み返してます。これからも楽しみにしてます！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 9276d739d1 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - 秋さんの描く青黄の世界観が大好きです！ふたりの世界観がふっと浮かぶようで甘々な2人も裏ありも何度も何度も読み返してしまいます！どれだけ求め合っても足りないふたりと愛の紡ぎ方が愛おしいですね...!!これからも楽しみにしています。 (2021年5月21日 0時) (レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋 | 作成日時：2021年4月19日 17時
