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青「あ、それつけていくんやな」
黄「おん」
髪をかけて見えている淳太の右耳をそっと撫でる。
そこにあるのは、
淳太が俺の誕生日にくれたお揃いの片耳ピアス。
黄「それから、これも」
そう言って淳太は右手の薬指に指輪をはめた。
特別なもんやから
2人でおるときはいつも付けてるけど、
淳太が仕事のときにつけていくのは珍しい。
黄「ふふ笑
収録中はさすがに外すけどな、
…今日1日は、流星のこと感じてたいの」
幸せそうにはにかむ淳太を感情のまま抱きしめる。
俺の腕の中で淳太は楽しそうな笑い声を上げた。
黄「あ、なぁ、流星明日早いやろ？
俺今日ははよ帰ってこれんやろうから、
先寝といてええよ」
青「んーー……えーー……」
黄「ふふ笑
無理せんでええの、
どうせ起きようとしてても寝落ちするねんから」
いつものことやろ、と首を傾ける淳太が可愛い。
返事の代わりに頬にキスすると、
淳太は ええ子、と言って
笑いながらキスを返してくれた。
黄「はーあ！ったくもぉ、
誕生日やっちゅうのに何で仕事なんやろなぁ」
緩んだ俺の腕から離れ、
淳太は大きく伸びをしながら鞄を手に取る。
青「そう言いつつ楽しそうやけどな」
黄「…分かる？」
青「おん。
たまに俺より仕事の方が大切に見えるもん」
黄「あほ、どっちも大事や。
仕事が大事やから流星とやるのも楽しいし、
流星が大事やから仕事頑張る活力になるねん。
…楽しく働いて、
家帰ってきたら大切な人がおるのって
めちゃめちゃ幸せやねんで」
とことこと玄関へ向かいながら淳太はそう言う。
最後にはくるりと振り向いて上目遣い付き。
ほんまに出血大サービスやな今日。
1ヶ月分くらいのデレを貰っとる気がする。
青「…知ってるよ。俺もそうやし」
黄「ふふ、そーやんな笑
…じゃあ、行ってきます」
青「おん、…なぁ淳太」
黄「ぅん？」
靴を履いて出ようとする淳太の腕を引き、
ぎゅっと抱きしめた。
青「愛してる」
マスクからほんのり見えている頬にキスをして
しっかりと言葉を伝える。
淳太は嬉しそうに笑いながら、俺も、と頷いた。
黄「じゃ、行ってきます」
青「おん、行ってらっしゃい」
お揃いのピアスを耳に揺らしながら、
永遠の愛を誓った指輪を光らせながら、
淳太は柔らかく微笑んで仕事へ向かった。
離れていても心はすぐそばに。
これから先もそうやって、
一緒に歩いていこうな。
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ムイ(プロフ) - 素敵なお話ですね！無理言ってごめんなさい。ありがとうございました！ (2021年10月1日 16時) (
レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - ありがとうございます。改めてリクエストお願いします。休日に洗濯をしていた黄さんが、ベットのシーツを花嫁のベールに見立てて、二人だけの結婚式をしているところが見たいです。ぜひ秋さんの文章で拝見したいと思いまして…笑よろしくお願いします (2021年8月19日 23時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - リクエストまだ受け付けてますか？ (2021年7月29日 20時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
すずでぃ(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！すごく好きで何回も読み返してます。これからも楽しみにしてます！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 9276d739d1 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - 秋さんの描く青黄の世界観が大好きです！ふたりの世界観がふっと浮かぶようで甘々な2人も裏ありも何度も何度も読み返してしまいます！どれだけ求め合っても足りないふたりと愛の紡ぎ方が愛おしいですね...!!これからも楽しみにしています。 (2021年5月21日 0時) (レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋 | 作成日時：2021年4月19日 17時
