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〜・〜・〜



黄「…つくづく俺らって、アホな男やなぁ」

シーツをベッドになおしながら、
淳太がポソリと呟く。

青「何で?」

黄「やってさ、俺らこれきっかけで
昼間っからヤ ってたやん?
なのに結婚式とか誓いの言葉とか、
かなり真逆っつーか…」

青「あーー確かに笑」

黄「やから、アホやなぁ、って笑」

ふわふわと微笑む淳太の頭を優しく撫でる。

青「せやなぁ笑
じゃあさ、いつかはちゃんとしたのしよーや」

黄「…ちゃんとしたの、って何?」

青「ちゃんと正装で、式場借りて、
ほんまもんの結婚式すんの」

黄「……えー……」

淳太は嫌なんか嬉しいんか分からん
絶妙に微妙な声を上げながら両手で顔を覆う。
指の隙間から頬をツンツンつつくと、
手がゆっくり開かれて真っ赤なりんごが現れた。

黄「……許される時代になったらな」

青「…ふふ、おん」

ほのかに熱を持つ頬にキスをすれば、
淳太は ほんま何回プロポーズすんねん、と
嬉しそうにはにかんだ。

黄「あ、てかもしやるとしても、
俺ウエディングドレスは着ーひんからな」

青「えー」

黄「えーやないわ、
だって俺そもそも女の子になりたいわけちゃうもん。
それにそんなん着て
メンバーにやいやい言われるんも嫌やわ」

青「えー……」

もし実際に出来たとしたら、
多分みんなイジることなく
本心で綺麗やって言いそうなもんやけど。

そう言おうとする前に、

黄「やから、
…流星の前でだけしか、着ーひん」

という爆弾を落とされたため、
喉元まで出かかっていた言葉は
ひゅんと中へ戻っていった。

青「…えーあーもー…んあー好きぃ…」

黄「んふふ笑」

どうしようもなくて抱きしめる。
俺の腕の中で淳太は嬉しそうに笑い声を上げた。

青「いつかほんまにしよな」

黄「…うん…前の俺やったら断ってた思うけど、
今は、流星がおるから平気やねん。
やから……ほんまに出来たら、ええなって思うよ」

まっすぐな視線がこちらを向く。
ふわりと淳太が微笑んだ瞬間、
あたたかな風がすっと俺たちを包む。

穏やかな日差しの元、
永遠の愛を誓い合った俺たちは
額を合わせて笑い合っていた。




ー ー ー ー ー ー ー
リクエストありがとうございました!
大っっ変お待たせして申し訳ありません……!!!

今日の主役は君です→←4



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ムイ(プロフ) - 素敵なお話ですね!無理言ってごめんなさい。ありがとうございました! (2021年10月1日 16時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - ありがとうございます。改めてリクエストお願いします。休日に洗濯をしていた黄さんが、ベットのシーツを花嫁のベールに見立てて、二人だけの結婚式をしているところが見たいです。ぜひ秋さんの文章で拝見したいと思いまして…笑よろしくお願いします (2021年8月19日 23時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - リクエストまだ受け付けてますか? (2021年7月29日 20時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
すずでぃ(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました!すごく好きで何回も読み返してます。これからも楽しみにしてます! (2021年5月21日 6時) (レス) id: 9276d739d1 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - 秋さんの描く青黄の世界観が大好きです!ふたりの世界観がふっと浮かぶようで甘々な2人も裏ありも何度も何度も読み返してしまいます!どれだけ求め合っても足りないふたりと愛の紡ぎ方が愛おしいですね...!!これからも楽しみにしています。 (2021年5月21日 0時) (レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月19日 17時

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