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楽屋を出ると、ちょうど
トイレに向かう流星が見えて、
ひっそりと追いかける。
黄「流星っ」
青「っ、じゅ、んた」
俺が呼ぶと逃げようとするので、
腕を掴んでそのまま引っ張り、
廊下の端っこの人目がつかない所へ連れていく。
黄「なぁ、何で俺のこと避けんの？
俺、流星になんかした？」
青「いや、その…」
黄「っ…なぁ、言いにくいことでも悪いことでも
何でもええから、言うてや。
俺、流星から離れたくないねん、
離れてほしくないねん、大事やねん、やから、
あかんとこあったら直すから…なぁ、教えて」
目が泳ぐ流星を見てどんどん不安が増していって、
両手で彼の腕を掴んだまま
まくしたてるように言葉を浴びせる。
すると、俺がよっぽど暗い顔をしていたのか、
流星は驚いたような顔をして 違う！と叫び、
ぎゅっと力強く俺を抱きしめた。
青「違う、淳太のこと嫌いになったとかちゃう…
ただ、その…申し訳、なくて」
黄「…俺、流星になんかされた覚えないけど…」
青「…なんかしたわけではないって言うか、
俺が勝手に…見ちゃった…？と言うか…」
ごにょごにょと言葉を濁す流星に首を傾げていると、
流星は1つ大きく息を吐き、
そっと体を離して俺と正面から向き合った。
青「…ごめんな。夢、見てん」
黄「…夢？」
青「そう、寝る時に見るやつな。
…それで、その…淳太が、1人で…してて、
俺がそれを見てる、っていう…夢、で」
黄「…へっ？」
神妙な顔で言いながら少しずつ顔を俯かせる流星。
彼の言葉に俺が間抜けな声を出すと、
流星はバッと勢いよく体を折った。
青「ほんまにごめん！！
いくら最近ヤってへんからって最低な夢見ました、
ほんまごめんなさい」
黄「ちょ、声でかい！」
青「っあ、ごめん」
俺が言うと流星は顔を上げて両手で口を覆う。
目が合って、彼は申し訳なさそうに眉を下げた。
…なんやねんそれ、訳分からへん夢見やがって。
そんなんで俺を避けんなよ。
そんなん…そんなん、
黄「…なぁ流星、」
俺の方が、最低やんか。
黄「流星は…悪くないよ」
青「いや、でも…」
黄「だって夢って意志関係ないやん、
それやったら実際にやってる俺の方が悪いやろ」
青「、え、何？え…ど、うゆう、こと？」
はてなを飛ばす流星に、
黄「…その夢、正夢みたいなもん…っていう、こと」
小さな声で返してうつむいた。
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ムイ(プロフ) - 素敵なお話ですね！無理言ってごめんなさい。ありがとうございました！ (2021年10月1日 16時) (
レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - ありがとうございます。改めてリクエストお願いします。休日に洗濯をしていた黄さんが、ベットのシーツを花嫁のベールに見立てて、二人だけの結婚式をしているところが見たいです。ぜひ秋さんの文章で拝見したいと思いまして…笑よろしくお願いします (2021年8月19日 23時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - リクエストまだ受け付けてますか？ (2021年7月29日 20時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
すずでぃ(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！すごく好きで何回も読み返してます。これからも楽しみにしてます！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 9276d739d1 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - 秋さんの描く青黄の世界観が大好きです！ふたりの世界観がふっと浮かぶようで甘々な2人も裏ありも何度も何度も読み返してしまいます！どれだけ求め合っても足りないふたりと愛の紡ぎ方が愛おしいですね...!!これからも楽しみにしています。 (2021年5月21日 0時) (レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋 | 作成日時：2021年4月19日 17時
