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帰りは俺が運転しようかと言うと、
姫はこっちの方が似合うから、と
助手席のドアを開けられた。
なんやそのキザな行動は。
てか俺姫ちゃうし。姫は俺らのファンのことやろ。
口ではそう言いつつも、
まぁ悪い気はしないので、
俺はぶちぶち言いながら助手席に座った。
片手でハンドルを操作する姿は
相変わらずかっこいいので、
結局こっちで良かったかなと思ったり。
青「…なぁ、俺どーやった？」
黄「ん、めっちゃ良かったよ！
むちゃくちゃかっこよかったし、
でもそんだけやなくて、ちゃんと気持ち悪かった」
青「は？笑 なんやそれ笑」
黄「いやいや褒めてるから。
やって悪役やで？しかも原作にないキャラ。
それをあんなにも気持ち悪く演じられるって、
まーじですごいよ？」
青「えー、まぁ、ありがたいわ笑」
黄「ほんま演技上手くて尊敬する。
すごいな、流星。よぉ頑張ったよ。偉い」
青「ふへ、ありがとー笑」
軽く頭を撫でてやると、
流星はにへらと笑ってふにゃけた声を出した。
普段は俺の前やとかっこつけたがるし、
年下扱いしたら嫌がるねんけど、
そこに仕事が絡むとけっこう喜んでくれる。
素直で分かりやすい、可愛い奴や。
青「てかさー、「うちの」で引っかかると
思ってなかってんけど、俺」
黄「あーそれは思った！
あんなんどこのグループの人も言うで」
青「なー。
そんだけ俺ら、カップルぽかったんかな」
黄「…ったく、また言うとるわ
長く付き合ってると緩んでくるんじゃないですかー？
もしバレたら俺別れるからな」
青「えー笑」
すぐそっちに持っていく流星のほっぺを
人差し指で強めに押すと、彼は楽しそうに笑った。
なんで別れるとか言われてんのに
そないニヤニヤしとんねん。
青「でもさぁ、俺らが公表せん限り、
勝手に向こうが思ってんのは自由ちゃう？」
黄「記者は絶対あかん」
青「それは除いてよ。
その上で、お互い大好きやねんなって
周りから思われてんのは、俺的にはわりとアリやで」
赤信号で車がゆっくり止まる。
流星はマスクを下ろして俺の手をそっと持ち上げ、
そのまま手の甲に唇を落とした。
青「淳太は俺だけの、特別な、大切な人やから」
優しく微笑んだその顔があまりにも綺麗で、
俺は咄嗟に顔を逸らした。
青「耳真っ赤」
黄「うっさいアホ…////」
ケラケラと笑いながらまた車を進める彼の手を、
俺は顔を背けたまま握り返した。
ー ー ー ー ー ー ー
リクエストありがとうございました！
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ムイ(プロフ) - 素敵なお話ですね！無理言ってごめんなさい。ありがとうございました！ (2021年10月1日 16時) (
レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - ありがとうございます。改めてリクエストお願いします。休日に洗濯をしていた黄さんが、ベットのシーツを花嫁のベールに見立てて、二人だけの結婚式をしているところが見たいです。ぜひ秋さんの文章で拝見したいと思いまして…笑よろしくお願いします (2021年8月19日 23時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
ムイ(プロフ) - リクエストまだ受け付けてますか？ (2021年7月29日 20時) (レス) id: b618e4d071 (このIDを非表示/違反報告)
すずでぃ(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！すごく好きで何回も読み返してます。これからも楽しみにしてます！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 9276d739d1 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - 秋さんの描く青黄の世界観が大好きです！ふたりの世界観がふっと浮かぶようで甘々な2人も裏ありも何度も何度も読み返してしまいます！どれだけ求め合っても足りないふたりと愛の紡ぎ方が愛おしいですね...!!これからも楽しみにしています。 (2021年5月21日 0時) (レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋 | 作成日時：2021年4月19日 17時
