一生、愛してる。2 [JW] [青×黄]

2 ページ17

青「でも何でなんやろ」

黄「ん？何が？」

青「好きな人にはビターチョコ、って。
甘い方が、好き！って感情伝えられそうじゃない？」

黄「…流星はそう思うの？」

青「へ？あ、おん」

黄「ふーん…」

淳太は俯いたかと思うと、

黄「じゃあ、教えてあげるわ」

と言って、立ち上がった。

黄「好きな人にはビターチョコ。
それは、渡した後に甘くする方法があるからやねん」

俺の横まで来た淳太は、
生チョコを1つ自分の口に放り込み、
そのまま俺の首に腕を回して唇を重ねた。

強引に舌が割り込んできて、
淳太の口からチョコレートが流れ込んだ。

黄「…甘く、なったやろ…？」

口を離した淳太と目が合う。
恥ずかしそうに首をすくめながら、
真っ赤な顔で上目遣いをしてくる。

……やっっっ…ばぁ……！！

黄「、ん、えっ」

腕をほどこうとした淳太の腰に手を回す。
そのまま淳太のいる方向へ向くように座り直し、
真っ赤なまま困惑した表情の淳太を見上げる。
ぽんぽんと自分の膝を軽く叩いて促すと、
彼は恥ずかしそうにしながらそこへ座った。

青「…ふふ、めちゃめちゃ顔赤いで」

黄「うっさい…///」

青「かーわい…笑
な、淳太の言う通りめっちゃ甘くなったわ。
でも1個やと足りひん。もう1つ、ちょーだい？」

顔を逸らす淳太の頰に手を当て、こちらへ向かせる。
淳太は俺を睨みつけながら、
嫌！と可愛い声を上げた。

青「えー？淳太が言い出したんやん笑
ね、やって？バレンタインやろ？」

黄「だって恥ずいんやもん」

青「そーゆー淳太が見たいねん。可愛いよ」

黄「…ほんまあほちゃう…」

見つめながら微笑んで頭を優しく撫でると、
淳太の瞳はしゅるしゅると力が抜けていく。
俺に翻弄されてる姿、最高にかわええな。

淳太はおずおずとチョコレートを1つ口に含み、
ゆっくり目を閉じながらキスをしてきた。

先程のように淳太の舌が俺の口に入った瞬間、
それを逃さぬように自分の舌を絡ませる。

黄「、ん、っ…？！」

驚く淳太をしっかり抱きしめながら、舌を動かす。

歯列をなぞったり舌の裏側を舐め上げたり、
深く激しく貪るように淳太の口内を荒らす。
俺の口に入ったチョコレートは2人の熱で溶けて
とろとろと舌に絡みつき、
淳太が漏らす高い声と同じくらい甘くなっていた。

黄「、ふぁっ…っ…、りゅ、せぇっ…」

肩で息をしながら俺にぐったりともたれかかる淳太。
艶やかな吐息に背筋がぞくりと震える。

青「…ふふ、めちゃめちゃ甘いな」

3→←バレンタイン

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す