一生、愛してる。2 [JW] [青×黄]

お誘い ページ9

[黄side]


黄「…はぁ〜…？ なんやねんこいつ…」

風呂から上がって寝室へ入ると、
流星がすやすやと心地良さそうに眠っていた。

いや、別にな、ええねんで？
夜やし明日も仕事やし、ええねんけどな？

…俺が上がるまで、待っててって言うたのに。
嬉しそうに笑って、待ってるって言うたのに。

黄「…ばーか」

額を人差し指で軽く押すが、反応は返ってこない。
このねぼすけ野郎め。

俺たちは一緒に過ごす夜が多い。
とは言っても、普通に寝るだけの日だってある。
なんなら最近はお互い忙しいから、その方が多い。

やけど、…その、大声で言うことではないんやけど、
俺は今日、けっこうそーゆー気分やったわけで。
で、珍しく俺からお誘いしたりしちゃったわけで。

…めっちゃ嬉しそうにニヤついてたくせに。
綺麗な寝顔眺めてたら、なんか腹立ってきたわ。

俺はベットに潜り込んで流星の隣に収まり、
ぎゅうっと彼を抱きしめた。

すると、

青「…んあー…？」

ゆっくり寝返りを打った流星は、薄く目を開いた。

と思ったら、いきなり抱きしめ返してきた。
そしてそのまま何も言わずに目を閉じた。
すぐにまた寝息が聞こえてくる。

黄「…こいっつ…マジで…」

イラッとしたのも束の間。

あまりにも近い距離にある顔に、
俺を包み込む腕のぬくもりに、
広い胸のがっしりした感触に、
俺の心臓は勝手にやかましい音を鳴らし始めた。

畜生。マジで腹立つ。
全部かっこいいとかふざけんなよ。

…好きが溢れて、止まらんくなるやんか。

青「、ん…？」

ちゅっと音を立ててキスをすると、
意外にも彼は反応を示した。
ゆっくりと開いた大きな瞳と、視線がぶつかる。

青「…あれ、淳太？」

黄「…何で先に寝るんよ。待っててって言うたやん」

頰を膨らませながら軽く睨みつけると、
流星はしばしばと目を泳がせた。

青「あー…いやぁその、うん、すまん笑
布団に入ったらいつの間にか寝とったわ笑」

ふにゃふにゃと笑う流星。

あー腹立つ、もう許してる自分に腹が立つ。

青「…てか、淳太さぁ。そんなにシたかったん？」

流星はニヤリと口角をあげ、
勝ち誇ったように俺を見つめてくる。

普段やったらあたふたしてるんやろうけど、
そんでそんな俺を楽しみたかったんやろうけど。
悪いな流星、

黄「…おん。流星に抱かれたい」

今日の俺は素直やねん。

青「、へっ、あ、え？ んえ？」

分かりやすく戸惑っとんな。
おかしくて、つい笑い声がもれてしまった。

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