幸せ [JW] [青×黄] (ページ9)

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午前の仕事を終えて、

夜のラジオ収録までぽっかり暇になる。

別の仕事ではあるが

流星も似たような状況だったらしく、

近くに新しいアクセサリー屋さんが出来たと

スタッフさんに教えてもらったので

2人で行くことにした。

青「あ、淳太ぁ」

黄「ぅん？」

青「ちょおあっち向いてて、
……ん、おけ。どう？見てみ」

黄「…お、ええやん！」

一緒に歩きつつもそれぞれ好きに見ていると、

流星に呼ばれたのでそちらを向く。

が、反対を向けと指示されたので素直に従えば、

流星の手が俺の首元にするりと回ってきた。

うわ何今の手、ごっつ。めっちゃ男らしいやん。

てか近ない？ちょっと首に手ぇ当たってない？

え、なんか良い匂いもするし……

あかん、落ち着け、収まれ鼓動！！

……なんて風に脳内が騒がしくなるが、

もちろんざわつかせてくる当の本人は

そんなこと知る由もないので、

俺の両肩にポンと手を置いて

目の前の鏡を見るよう促した。

そこには、

流星の手によってつけられたネックレスが

キラリと輝いていた。

青「やろ？

なんか淳太に似合いそうやな～と思って。

俺センスあるわぁ」

黄「ハイハイ、どーも笑」

青「んはは笑

ええな、可愛いで淳太」

そう言って流星は

ネックレスのチェーンにするりと指をかける。

一瞬彼の手が触れたそこが

どくりと熱くなるのを感じた。

黄「…お前、よぉそんなことサラッと言えるな」

青「ん？ときめいた？」

黄「アホか！笑

男が男に可愛い言うて、それでときめくとか、

わけわからんやろ！笑」

俺のツッコミに、確かにな笑と笑いながら

流星はまた首に手を回してきてネックレスを外す。

青「じゃあ、これは俺が淳太に買ったげるわ」

黄「じゃあの意味がわからん」

青「んー…俺がこれ付けてる淳太を見たいから？」

黄「…やっぱよぉわからんわ。

でも、ありがと。普通に俺もそれ気に入ったし」

代わりに俺も流星に似合いそうなん買うたるわ、

なんて張り切ったように声を上げて、

流星に笑顔を向ける。

照れてしまったのも、照れ隠しをしているのも、

どちらもバレてはいけない。

あくまでメンバーの顔を取り繕いながら、

俺はどっちとも言えん顔で微笑む流星の腕を引いて、

前に流星が欲しがっていた

ブレスレットのコーナーへ足を進めた。