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黄「上がったでー」
青「、お、おう」
風呂から上がり、流星が待つリビングへ向かう。
ソファに座ってぽけーっとしていた流星は、
俺を見て驚いたように目を泳がせ始めた。
黄「？ どないしたん」
青「、や、なんでもな…
うわっちょ！近づかんといて！？」
黄「へっ……」
髪をガシガシ拭きながら
顔を覗き込むように近くに寄ると、
流星が勢いよく後ろに下がった。
俺が固まっていたら、
いや、違う！！違うねん、違うねんっけど……
と頭を抱えてうつむいてしまった。
黄「…え、マジでどないしたん？」
青「…いや、その、深い意味とかないから
引かんといてほしいんやけどさ、」
ゆっくり顔を上げた流星は、
大きな瞳でまっすぐ俺を見つめる。
青「……風呂上がりの淳太、
色気ヤバすぎてびびった」
黄「…………へ？」
間抜けな声を出す俺に、
流星は あーもうマジでごめん！忘れて！
と顔を赤くさせながら手を合わせた。
そういや俺、今日着てるん
最近楽やから気に入ってる部屋着やっけ。
全体的に緩めで、鎖骨も見えるくらいのやつ。
黄「……ふぅ〜ん？」
俺は流星の横にぽすんと腰を下ろし、
流星の手に自分の手を添えた。
少し緩んだその手を優しく開かせ、
下から見上げながら目線を合わせる。
黄「りゅうせぇ、
……顔、赤いで？」
青「…っ、ちょ待てってマジで、
なぁもー、からかうなや…笑」
黄「ふふっ、かわええなぁ笑」
青「タチ悪っ…笑」
照れ笑う流星に、俺の中のSっ気は満足感を覚える。
いつもカッコイイとこばっか見せられて
ときめかされてるけど、
なんや、可愛いとこもあるんやん。
青「……なぁ、淳太」
黄「んー？なにぃ？笑
…、えっ、！？」
照れ隠しのようにそっぽを向いていた流星が、
ふといつもの低い声で俺の名を呼んだ。
にやにやしながら返事をすると、
振り向いた流星は
頬の赤みはとっくに消えていて、
射抜くような鋭い視線で俺を捉えていた。
そしてそのまま、
ぐっとソファに押し倒された。
黄「、ちょ、りゅ、うせ？」
青「……あんまりからかうと、
ほんまに襲ってまうで？」
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作者名：秋 | 作成日時：2021年5月15日 0時
