アプローチ−青 ページ11
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淳太のことが好きだと自覚したあの日から2ヶ月。
俺はかなり頑張っていると思う。
付き合いたい、という感情はもちろんある。
ただそれ以上に、
淳太を笑顔にしたい、幸せにしたい、
という気持ちが強くて。
そして、
淳太が笑顔になる時、幸せな時は、
俺がそばにいる時がいい。
それが俺の行動の軸に常に存在していた。
やから、淳太が好きそうなもんとか
楽しくなれそうなもんを調べて用意して、
めちゃくちゃ誘った。
その度に淳太はほんまに楽しそうにしてくれて、
あの可愛い笑顔をたくさん見せてくれて、
淳太を幸せにするどころか
俺が幸せになってない？
みたいなことになったりもしたけど。笑
ほんまに楽しい時間を、
たくさん2人で共有できたと思う。
一緒にいる時間が急激に増えたせいか、
メンバーからいじられることもあった。
「付き合ってんのか？」って言われて、
俺は当然めちゃくちゃ嬉しいので、
でも直接言ってはいけないことでもあるので、
適当に笑って誤魔化してた。
淳太はいつだってハッキリ否定する。
まぁ元々曖昧な答え方せん人やし、
事実やからしゃあないわ。
…でもな、
本気で嫌がってるわけではないと思うねん。
メンバーにいじられた次の日、
遊びに行く道中で
「俺らカップルみたいなんかなぁ」
みたいなこと言うたら、
「アホちゃう！？」
って怒ったんやけど、
耳、赤くなってて。
…こんなん期待してまうやん！？笑
淳太を笑顔にしたいやとか幸せにしたいやとか
綺麗なこと言うてるけど、
結局の所、根底には
「好き」という気持ちがある。
それがどれだけ淳太を蝕むことかは
分かってるつもりやし、
押し付けることはしたくない。
それでも、この気持ちがなかったことにはならんし、
淳太に俺のこと好きになってほしい、
特別やと思ってほしい、って、
邪な感情は消えへんのや。
淳太を幸せにしたい。
淳太に俺の隣で幸せになってほしい。
淳太が好きなのは俺であってほしい。
淳太の幸せが、
俺といることになってほしい。
そのために、俺は今日も頑張ります。
絶対振り向かせてみせるから、
覚悟してろよ。
大好きな淳太。
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作者名：秋 | 作成日時：2021年5月15日 0時
