一生、愛してる。 [JW] [青×黄]

布団 ページ6

[黄side]


黄「…っよいしょおー…」

青「、んぁ…？」

黄「あ、起きた？ ちょお手伝ってぇや」

青「んぁー…」

黄「おい、もっかい寝んな笑」

先程中に入った時に閉めたベランダの戸を
勢いよくガラッと開けると、
ヒョオッと冷たい風が入り込む。
ソファで寝転ぶ流星にがっつり当てとんのに、
ねぼすけ野郎は起きる気配がない。

黄「ったく…けっこう重いねんぞ、っと」

俺はもう一度ベランダに出て、
手すりにかけていた布団を持ち上げた。

今日は1日オフで、天気も良かったから、
ベランダに布団干しててん。
そこそこの頻度でうちに泊まる流星の分もあって、
2人分干してたからけっこう疲れたわ。

そんな流星はというと、午前で仕事を終えた後、
勝手に来て勝手に飯食って勝手に寝とる。
人ん家でゆっくりしすぎやろ。
まぁ俺も慣れてもうたけど。

黄「ふー…」

ベランダから布団を取り込み終え、
戸を閉めて一息つく。

ここから寝室まで運ばなあかんねんけど…
太陽の光をたっぷり浴びて
ふかふかになった布団が魅力的で、
そのまま飛び込んでしまいたくなる。

どないしようか悩んでた時、
後ろから低いうめき声が聞こえた。

青「ん"あー… じゅんたぁ…？」

流星はのそりと体を起き上がらせ、
ぼーっとしながら俺を見つめた。

黄「おはよ。布団運ぶから、今度こそ手伝って」

青「んー…」

流星が立ち上がったのを確認して、
布団を1つ持ち上げる。
すると、流星は後ろから布団ごと俺を抱きしめた。

黄「、ちょ、なに？」

青「手伝ってる」

黄「いや、ちゃうわ！
俺は自分の分運ぶから、流星は流星の布団運べ！」

青「ええやん、これで行こうや」

微笑む流星にぎゅうっと抱きしめられると、
俺はもう許すしかなかった。
結局俺はこいつに勝たれへんねん。

歩きにくい姿勢のまま時間をかけて2つとも運び、
眠そうにあくびをする流星を放って
俺は布団をベットに敷いた。

よっしゃ準備完了や！行くで〜、

青「うえーい」

黄「あぁっ、おい流星！？
俺が先にしようとしとったのに！！」

ふかふか布団にダイブしようとしたら、
流星が先にやりやがった。

青「んははぁ、ええやん、どっちが先とか」

黄「俺の気持ちの問題やねん！」

青「まぁまぁ、ほら、淳太」

流星は自分の隣をぽんぽんと叩き、

青「おいで」

両腕を広げて優しく微笑んだ。

…ほんま、ずるいわ。

黄「ったく、もう」

わざと勢いよく飛び込むと、
流星は楽しそうに笑い声をあげた。

2→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す