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黄「…えぇ…? 待って…?」

わからへんわからへん、
と涙を流しながら淳太は首を振る。
正直、かなり格好つけたから、
俺もそろそろ恥ずかしい。
そうゆうことや、と返すので精一杯だった。

時折淳太の鼻を啜る音が響くだけの、
微妙な沈黙が流れる。
少し経つと淳太は大きく深呼吸をして、
まっすぐ俺を見つめた。

黄「…そうゆうことなん?」

青「…そうゆうことです」

黄「…後悔せん?」

青「俺から言うてるねんから、するわけない」

黄「これから先、何があるかなんてわからんで」

青「それでも、…一緒におりたい」

黄「っ、…ほんまもぉ…ずるい…」

うつむいたと思うと、パッと顔をあげて、
目を細めて口を大きくあけ、笑った。

…可愛い。

黄「俺、流星の隣におってもいい?」

青「ええか悪いかちゃう、おってほしい」

黄「…俺けっこう重いで?」

青「知っとる、俺もや」

黄「んは、それもそうやな笑
…俺ら、似たもの同士やもんな。
流星の隣で、人生歩んでいくんも、悪くないわ」

指輪の箱を持つ俺の手に、
淳太はそっと自分の手を重ねた。

黄「…俺も、流星のこと、一生愛してる。
よろしくお願いします」

青「…っ、おっしゃあ!!」

俺は箱の蓋を閉じて、
そのまま淳太をぎゅっと抱きしめた。
強い強い笑、と言う淳太の笑い声が、
とても愛おしいと共にものすごく嬉しい。

ひとしきり抱きしめ合って笑い合った後、
どちらからともなく向き合った。

青「…つけてもええ?」

黄「おん。…つけて」

箱の蓋を開いて、綺麗に輝くそれを2人で見つめる。
どちらも金色で、細身のものとごつめのものの2つ。
俺は細身の方を取り出して、
淳太の左薬指にそっとはめた。

黄「…ふふ」

手をかざしながら、淳太は嬉しそうに笑う。
流星にもつけたげる、と言って、
もう1つの方を俺の左薬指にはめてくれた。

青「なぁ淳太、俺普段からこれつけたいからさ、
淳太は家に置いといてもらってもええ?
箱あげるし」

黄「へ? 俺、つけたあかんの?」

青「メンバーにバレるかもしらんやん」

黄「、え?」

青「さっき言った、メンバーにも
淳太を一緒に守ってほしいって考えはあるよ。
でも、これがあったら、俺らは多分、
大丈夫やなって思ってん。
俺は絶対、淳太を守る。1人でも、守れる。
やから、淳太の価値観を大切にしたい」

黄「…流星…」

青「あ、でも、2人でおる時はつけててな?」

黄「…ふふ、わかった」

柔らかく微笑んだ淳太に、
俺はそっとキスをした。

2人でおったら、何があっても大丈夫→←誓い



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とも(プロフ) - いつも更新を楽しみにしていました。かわいくてもどかしくて少し悲しくてでも愛に満ちていて、読んでいて幸せでした。大好きです!続きがあるとのこと、お待ちしています。 (2021年1月10日 17時) (レス) id: ecd8d176d9 (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2021年1月10日 2時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - あ、 、、ちょっと泣きそうになりました...ほんとに大好きなお話です!これからもずっと読ませてください! (2021年1月9日 7時) (レス) id: 5329dbae7e (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - この後の展開も楽しみです! (2021年1月8日 19時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
じ ゅ が 。(プロフ) - 喧嘩のとこで別れた時は本当に泣きそうになっちゃいました 笑 仲直りして 、 結婚までいけて嬉しすぎます 笑 つい感情移入しちゃうぐらいリアルでとてもきゅんきゅんします 笑 有難う御座いますっ (2021年1月8日 19時) (レス) id: 2da2fede4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月6日 22時

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