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黄「、もうのんちゃん!離れてー!」
笑って誤魔化しながら、のんちゃんを引き離す。
えー、と口を尖らせながらも、
にこにこと楽しそうに笑っているので一安心。
強く握られていた右手もそっと解放された。
黄「てか、のんちゃんの方が学ラン似合っとるで?」
桃「そりゃこの前まで学生でしたから」
黄「いや結構前やろ!」
笑いながら話していると、
のんちゃんがスタッフさんに呼ばれる。
のんちゃんは返事をしてそちらへ向かった。
黄「…ったく、しょーもないなぁお前ら」
青「笑 でも、俺はけっこー嬉しかったで?
心通じたんかなーと思ったもん」
黄「いや、ふざけたつもりやってんけど」
青「まじで? んは、おもろー笑」
けらけらと笑う流星の頭を軽くはたいて
その場から離れようとすると、
ぐっと腕を引かれ、その勢いのまま
流星に後ろから片腕で抱きしめられた。
黄「、ちょ、何して、!?」
青「しー」
抗議しようと振り向いたら、
流星は抱きしめた腕の人差し指を俺の唇に当てた。
青「おっきい声出さんかったらバレへんよ」
黄「〜っ…」
んな訳あるか、と言いたいのに、
下から見えるニヤリと笑う流星がかっこよすぎて
喉がつかえてしまう。
青「俺さ、今日ちょっと機嫌いいねん。
なんでかわかる?」
流星は指を離して、囁くような声で話しかける。
待って、その姿でその低い声はぞくぞくするから、
ちょっと待って。
俺が答えられないでいると、
流星は俺の頰をそっと撫でた。
青「淳太が、俺の学ランにときめいてくれてるから」
俺の輪郭を指でなぞりながら、
流星は上唇を舌で小さく舐めてニヤリと笑った。
…っ流星が似合いすぎやからしゃあないやん!
誰だって自分の彼氏のかっこいい制服姿は
ときめくやろ!?
青「…まぁ俺も、淳太の学ラン見れて
めっちゃテンション上がってるよ」
流星は甘く優しい声で言った後、
人差し指で俺の唇をなまめかしくなぞった。
青「でも、他の奴まで興奮させてるんは気分悪いな。
懐かれて嬉しいんはわかるけど、
俺の前ではしゃぐんは許さへんで」
流星は触れるくらい唇を耳元に寄せて、
青「今夜は覚悟しぃや」
と、鋭く囁いた。
黄「…〜っ…」
腰が抜けそうな俺を離して、
流星は楽しそうに撮影へと戻っていった。
ああもう、ほんまに勝手や。
そっちがふざけたせいやのに。
それでも、好きやから許してまうんやけど。
黄「…あほ」
仕返しに、カメラマンと談笑する流星を
後ろからどついてやった。
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とも(プロフ) - いつも更新を楽しみにしていました。かわいくてもどかしくて少し悲しくてでも愛に満ちていて、読んでいて幸せでした。大好きです!続きがあるとのこと、お待ちしています。 (2021年1月10日 17時) (レス) id: ecd8d176d9 (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2021年1月10日 2時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - あ、 、、ちょっと泣きそうになりました...ほんとに大好きなお話です!これからもずっと読ませてください! (2021年1月9日 7時) (レス) id: 5329dbae7e (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - この後の展開も楽しみです! (2021年1月8日 19時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
じ ゅ が 。(プロフ) - 喧嘩のとこで別れた時は本当に泣きそうになっちゃいました 笑 仲直りして 、 結婚までいけて嬉しすぎます 笑 つい感情移入しちゃうぐらいリアルでとてもきゅんきゅんします 笑 有難う御座いますっ (2021年1月8日 19時) (レス) id: 2da2fede4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秋 | 作成日時:2020年11月6日 22時