一生、愛してる。 [JW] [青×黄]

通じ合う心 ページ22

[青side]


ガチャッという音と共に、
りゅうせぇー？と柔らかい声が聞こえてくる。
それを合図に、
俺はソファに放り出していた足を下ろして
寒そうに部屋に入ってきた家主を迎え入れた。

青「おかえり」

黄「おお、良かった、流星や。ただいまぁ。
てか今日約束してなかったよな？
来るなら連絡入れろっていつも言うとるやん、
帰ってきて部屋の電気点いてたらびびるわ」

淳太がコートを脱いで手を洗っている間、
両腕を広げた状態で仁王立ちをして待つ。
それを見た淳太は、話聞けや！と笑いながら
俺の腕の中にふわりと収まった。

黄「…んふ、ぬくいな」

上目遣いでこちらを見上げる淳太。
頭を優しく撫でてやると、
心地良さそうに微笑んだ。

青「かわええな」

黄「はいはい笑
で、何しにきたん？」

青「理由がないと来たらあかんの？」

黄「あかんわけちゃうけど」

青「めちゃめちゃ淳太に会いたくなってもうたから」

黄「…なんやそれ」

青「ここに来た理由」

黄「…あっそー」

淳太はぽすっと俺の肩に顔を埋め、
俺の腰に回していた腕の力を強めた。

照れとる。ほんで嬉しいんやな。
ほんまかわええわぁ。

黄「…ずるい」

青「へ？」

黄「そこで行動に移すお前がずるい」

青「何でよ笑 それだけ愛が大きいってことやんか」

黄「ほんなら俺の愛はちっさいんか？」

青「え？ そんなん言うとらんやん」

淳太はパッと顔を上げると、
頰をぷくりと膨らませ、
ジト目でこちらを見上げてきた。

黄「…俺やって、仕事終わった瞬間、
めちゃめちゃ流星に会いたくなってんもん」

青「…へ」

黄「でも、いきなり家行ったら迷惑やろうし、
流星やって仕事で疲れてるかもしらんし、
そもそも急に会いに行くとか恥ずいし、
もし誰かにバレてもうたら俺が原因になるし…
そんな風にぐるぐる考えちゃって、
結局会いに行かんかったのに。
なんでお前が来るねん、あほ！
ずるいわ…あほ」

淳太はまた俺の肩に顔を埋め、
ぐりぐりと額を擦り付けてくる。
揺れる髪の毛の隙間からかすかに見える耳は
赤く染まっていた。

え、待って、
お互い同じタイミングで会いたくなるとか、
俺ら心通じ合いすぎやない？

うーわヤバイ、顔めっちゃ緩む。笑

青「…淳太ぁ」

黄「…なに」

青「俺、今、めっちゃ幸せ」

ぎゅっと力強く抱きしめると、
淳太はゆっくりと顔を上げた。

黄「…俺も」

そう言って淳太は幸せそうに微笑む。

2人で笑い合いながら、
どちらからともなく唇を重ねた。

お前も俺のもんやろ？→←2

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