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黄「…もぉ、なんやねんな」

頬を膨らまして
こちらを見上げる淳太。
あまりの可愛さについ笑みがこぼれてしまう。

青「このシャツな、サイズ間違えて買うてんよ。
そのこと忘れてクローゼット入れっぱやってんけど、
いやー、結果オーライやったな」

黄「やから、何がやねん」

青「ふふ。
ぶかぶかの彼シャツ着てる姿、
めちゃめちゃそそるわ」

可愛い頰に軽くキスをすると、
淳太はハッとしたように目を見開き、
顔を赤く染め上げていった。

黄「おまっ…そんなこと企んどったんか!」

青「やって、俺の服着たいって言ったん淳太やろ?」

黄「そうなん言うとらんし、
服ないんやからしゃあないやんか!」

今後は自分の服置いていくわっ、と言って
淳太は俺から離れようとする。

青「だーめ」

黄「、やぁっ…!」

耳元で囁いてそのまま舌をぐりっとねじ込む。
それと同時に背中に指をつつっと這わせると、
淳太は甘美な高い声で鳴いた。

耳を責めながら手を服の中に忍び込ませて
なまめかしい手付きで触れていると、
徐々に淳太は力が抜けていき、
とろけた声を部屋に響かせ始めた。

黄「ぁん、…りゅ、せぇっ… やめ、っ…!」

うるんだ瞳を向けられるとたまらなくなり、
貪るように舌を口内に突っ込む。
息がしづらくなって一度口を離すと、
淳太はそのまま崩れ落ちていった。

青「、ちょ、淳太!?」

床に座り込んではぁはぁと荒い息をする淳太に、
彼が先程まで雨に打たれていたことを思い出す。

青「ごめん淳太、やりすぎたわ」

ぐっと抱き抱えて、ベットに座らせる。
ん、へーき、と言って淳太は首を振った。

黄「…あんな、雨降ってきた時、
流星の家の方が近かったのはほんまやけど、
コンビニまで走って傘買うことも出来たんよ。
…でも、…ここ来る口実に、なるから…」

淳太は話しながらゆっくりとうつむく。
そっと顔を覗き込むと、
りんごのように真っ赤になっていた。

青「…もしかして、こーゆーこと、期待してたん?」

黄「……」

恥ずかしそうに、小さく頷く淳太。

っ、なんやそれ、可愛すぎるやろ…!

押し倒してめちゃくちゃに愛してやりたい衝動を
どうにか抑え込んで、淳太の頰をそっと撫でる。

青「なぁ淳太、いつも通りやと今の淳太は
持たへんかもしれへんやんか。
やから、今までで1番優しく、甘やかしてあげる」

吐息混じりに囁いてやると、
淳太は体を震わせながら艶っぽく微笑んだ。


溶け合うような、甘い夜が始まった。

通じ合う心→←雨



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とも(プロフ) - いつも更新を楽しみにしていました。かわいくてもどかしくて少し悲しくてでも愛に満ちていて、読んでいて幸せでした。大好きです!続きがあるとのこと、お待ちしています。 (2021年1月10日 17時) (レス) id: ecd8d176d9 (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2021年1月10日 2時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - あ、 、、ちょっと泣きそうになりました...ほんとに大好きなお話です!これからもずっと読ませてください! (2021年1月9日 7時) (レス) id: 5329dbae7e (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - この後の展開も楽しみです! (2021年1月8日 19時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
じ ゅ が 。(プロフ) - 喧嘩のとこで別れた時は本当に泣きそうになっちゃいました 笑 仲直りして 、 結婚までいけて嬉しすぎます 笑 つい感情移入しちゃうぐらいリアルでとてもきゅんきゅんします 笑 有難う御座いますっ (2021年1月8日 19時) (レス) id: 2da2fede4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月6日 22時

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