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お前は俺のもんや ページ16

[黄side]


今日はのんちゃんと2人での仕事。
支度を終えて家を出ようとした時、
携帯を忘れていたのに気付き、リビングへ戻った。

黄「あれ、起きたんか」

青「、おー」

ぽけーっとした顔でソファに座っていた流星は、
寝起きのせいか髪の毛が若干ボサついている。
それがなんだか愛おしく感じて、
わしゃわしゃと軽く撫でると、
なにー? と間抜けな声を出した。

黄「いや、何かおもろかってん笑
あ、携帯あった。じゃ、俺行ってくるわ」

青「淳太」

黄「ん?」

流星の方を向くと、彼は自分の両足を広げ、
その間をぽんぽんと叩いた。

青「ここ座って」

黄「…いや、俺もう出なあかんねんけど」

青「だーめ、どうせ淳太のことやから
早めに出ようとしてたんやろ?
ちょっとくらいいけるって」

黄「えー…」

青「ほーら。おいで?」

両腕を広げていつものニヤリ顔をする流星。

…わがまま言うとんのは流星やのに、
俺が甘えて流星がしゃーなし受け入れる感出るんは
何でなんや。

ま、文句言いつつ
俺もこれに弱いんですけどね。

黄「はいはい」

鞄を椅子に置いて示された場所に座ると、
後ろから流星がぎゅうっと抱きしめてきた。
俺の右肩に顔を埋め、首元に鼻をすり付ける。

黄「ん…くすぐったいわ笑」

青「いい匂いやねんもん」

黄「あっそ笑」

そう言って流星はすんすんと俺の匂いを嗅ぎ始める。
犬みたいやなぁ、と思っていると、
ふいに動きが止まり、唇が首元に触れた。
そのまま俺の首筋を辿り登ってくる。

黄「、ちょお、何しとん、」

身をよじって離そうとするが、
流星の腕の力が強まったせいで動けない。
登ってきた唇は器用に髪の毛をよけて
俺の耳裏にたどり着いた。
そして、じゅっと吸い付かれる。

黄「っ、りゅうせ、跡つけたらあかん…!」

青「髪の毛で隠れるから見えへんよ」

黄「メンバーやったらバレるかもしらんやん、」

青「…普通こんなとこ見ぃひんわ」

少し冷たい声で言い放ち、
また流星は俺の首元に鼻をすり付け始めた。

黄「もぉ、なんなんっ
仕事行くから、はーなーしーて」

流星をぐっと押しのけて立ち上がろうとすると、

青「あかん」

流星は先程より力を強め、
強引に俺を引き寄せてソファに沈み込んだ。

黄「ちょっとりゅうせっ、!」

勢いのまま流星の方に顔を向けると、
逆に手のひらで頰を固定され、唇を塞がれた。

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とも(プロフ) - いつも更新を楽しみにしていました。かわいくてもどかしくて少し悲しくてでも愛に満ちていて、読んでいて幸せでした。大好きです!続きがあるとのこと、お待ちしています。 (2021年1月10日 17時) (レス) id: ecd8d176d9 (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2021年1月10日 2時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - あ、 、、ちょっと泣きそうになりました...ほんとに大好きなお話です!これからもずっと読ませてください! (2021年1月9日 7時) (レス) id: 5329dbae7e (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - この後の展開も楽しみです! (2021年1月8日 19時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
じ ゅ が 。(プロフ) - 喧嘩のとこで別れた時は本当に泣きそうになっちゃいました 笑 仲直りして 、 結婚までいけて嬉しすぎます 笑 つい感情移入しちゃうぐらいリアルでとてもきゅんきゅんします 笑 有難う御座いますっ (2021年1月8日 19時) (レス) id: 2da2fede4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月6日 22時

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