嫉妬 ページ9
[黄side]
これはまだ、俺たちが付き合いたての頃の話。
赤「じゅーんたぁ」
黄「ん、なに…ってうわぁあっ！？」
赤「ギャハハハハッ！」
7人での仕事で楽屋にいると、
しげが虫のおもちゃをぽいっと俺に放ってきた。
黄「もーお前ほんまにやめろや！」
赤「嫌やわぁ、めっちゃ楽しいもん笑」
黄「笑いながら寄るな！ おいこら触んな！
きっしょくわるいなお前！笑」
あんまりにも楽しそうに笑うもんやから、
俺も何故かつられて笑ってしまう。
そんな姿を見て、しげはまた調子に乗って
ウザ絡みを延々としてきていた。
橙「おーい、もう時間やからスタジオ行くで？笑」
赤「あ、もう？ ほいよー」
桃「いや切り替え早っ！」
散々俺で遊び倒していたくせに
しげは照史の言葉でパッと俺から離れ、
今度ははまちゃんに絡みに行った。
黄「疲れた…」
緑「お疲れ〜笑」
ヘトヘトになりながらみんなの後ろについていく。
すると、前を歩いていた流星が立ち止まり、
こちらに振りむいた。
青「淳太、今日の夜空いとる？」
黄「おん、空いとるよ」
青「じゃあメシ行こうや」
黄「ええで」
それだけ言うと、すーっと行ってしまった。
メンバーには内緒にしてるから、
仕事中とかみんなとおる時は
必要以上にくっつかない、
今まで通りの距離感を保つ、
っていうのが俺たちのルール。
言うてまだ付き合い始めたばっかやから、
俺はバレへんかちょっと緊張してまうねんけど。
そこんとこ流星は順応が早いな。さすがやわ。
仕事終わったら、2人でご飯。
そんなこと今までもあったけど、
今までとはもう関係性が違う。
それだけでさっきの疲れも吹っ飛んで、
俺は足取り軽やかに仕事へと向かった。
〜・〜・〜
青「じゃ、下で待っとるから」
黄「おん、すぐ行くわ」
仕事が終わり、先に身支度を済ませた流星は、
俺に一声かけて楽屋を出て行った。
桃「淳太と流星、どっか行くん？」
黄「ん、メシ行ってくる」
桃「ふーん…淳太のおごり？」
黄「なんでやねん笑」
桃「じゃあいいや。
はまちゃーん、メシ行こ〜！」
紫「おー、ええでー」
あれはおごらされるな、はまちゃん笑
俺は鞄を持ち上げて、足早に楽屋を出た。
下に降りると、壁にもたれて
ボーッと上を見上げている流星がいた。
え、めっちゃイケメンやん…
つい見惚れていると、
流星が俺の視線に気付いてにこっと微笑んだ。
青「ほな行こか」
黄「…おん」
胸の鼓動を落ち着かせるように、俺は足を進めた。
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とも(プロフ) - いつも更新を楽しみにしていました。かわいくてもどかしくて少し悲しくてでも愛に満ちていて、読んでいて幸せでした。大好きです！続きがあるとのこと、お待ちしています。 (2021年1月10日 17時) (
レス) id: ecd8d176d9 (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2021年1月10日 2時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - あ、 、、ちょっと泣きそうになりました...ほんとに大好きなお話です！これからもずっと読ませてください！ (2021年1月9日 7時) (レス) id: 5329dbae7e (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - この後の展開も楽しみです！ (2021年1月8日 19時) (レス) id: 22d3e69b05 (このIDを非表示/違反報告)
じ ゅ が 。(プロフ) - 喧嘩のとこで別れた時は本当に泣きそうになっちゃいました 笑 仲直りして 、 結婚までいけて嬉しすぎます 笑 つい感情移入しちゃうぐらいリアルでとてもきゅんきゅんします 笑 有難う御座いますっ (2021年1月8日 19時) (レス) id: 2da2fede4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋 | 作成日時：2020年11月6日 22時
