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いつの間にか放課後になっていた。
昼休みはいつも通りに望たちと一緒にいた。
朝の出来事があって、私は望とはあまり喋れなかった。
帰る準備をしていると、頭に重いものを感じた。
望「 Aどこ行ったんやろ?」
望がまたいつものように私の頭に手を乗せていた。
「…………チッ」
望「また舌打ち!?うわぁ、のんちゃんショック。すんごいショックーーーー」
「人のことバカにしてるからでしょ」
でも、これが望なりの絡み方。きっと今日私が望を少し避けていたのを感じていたのだろう。
沈黙が続いた中、口を開いたのは望だった。
望「部活の試合明後日やからさ、練習行ってくるな。あっしげと話し合いするみたいやけど、変なことすんなよー?」
「変なことって何よ」
望「変なことってのは…あれや!あれ!んー…変なことや!」
「何それ(笑)」
私は望の言葉で笑ってしまった。
望「やっと笑った」
「え…?」
望「A今日そんなに笑ってなかったから気になったんや」
「そんなに笑ってなかった?私」
望「かなり」
「マジか…」
望「まぁ無理に笑う必要ないし、笑えん時やってあるやろ?そん時は俺がAを笑かしたる」
「できんの?(笑)」
望「当たり前や!大切な人やもん。笑顔でいてほしいやん」
"大切な人"
そのフレーズが私の頭の中でリピートされる。
望「A?」
「えっ?あっ…ゴメン、ゴメン!あっそろそろ練習行かないとじゃない?」
望「ほんまや!じゃあ、また後でな!」
望はそう言って教室を出て行った。
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瑞飴瑠海@浮上率低め(プロフ) - オリジナル作品ではないため、オリジナルフラグをお外しください。 (2015年12月28日 18時) (レス) id: 1a7292f5da (このIDを非表示/違反報告)
ふじのなお。(プロフ) - アルプス山脈さん» コメントありがとうございます^^できるだけ早めに仕上げるように頑張ります!しかし、遅くなる場合もあります。その場合はごめんなさい(*- -)(*_ _)ペコリ (2015年9月2日 16時) (レス) id: 061f7f1e8a (このIDを非表示/違反報告)
ふじのなお。(プロフ) - じゃすみんさん» コメントありがとうございます^^リスエストしていただけたら、できるだけお受けしたいのですが、リクエスト通りに書けない場合もあります(> <) (2015年9月2日 15時) (レス) id: 061f7f1e8a (このIDを非表示/違反報告)
ふじのなお。(プロフ) - WESTのん★さん» コメントありがとうございます^^これからも更新頑張ります!遅れることもあるかと思います。その時はごめんなさい(*- -)(*_ _)ペコリ (2015年9月2日 15時) (レス) id: 061f7f1e8a (このIDを非表示/違反報告)
アルプス山脈 - 続きが気になる!なるべく早く仕上げてください! (2015年9月1日 20時) (レス) id: 54d1746002 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふじのなお。 | 作成日時:2015年5月10日 18時