シェアハウス！？

00 ページ1

満開の桜道を自転車で駆け抜ける。





今日は高校3年生の始業式。





私は2年間通っている道を進んでいく。





学校に着くと、クラス表の前に多くの人が集まっていた。





私は自分のクラスを見ようと、クラス表の前に行った。






｢私のクラスは…っと｣





“ズシッ”





頭の上から何か重い物が多いかぶさってきた。






犯人はあいつしかいない。






｢…小瀧、重いっ！｣





望｢あれー？Aの声するのに、姿が見えへんなー。どこ行ったんやろー｣





私の身長が小さいことをいじるために、私の頭に肘をおいているこいつは小瀧望。高校１年生の頃、大阪から転校してきた。それから苗字も日下部と小瀧だから席も近い。いつも絡んでくるから鬱陶しいし、変な絡みが多くて疲れてしまう。でも、優しいとこもあるから結構一緒にいる。






｢………チッ｣






望｢ちょっ！！チッてなんやねん！のんちゃん、傷ついたわー(泣)今回も同じクラスで、席なんて前後やのにー！｣






｢はぁ！？嘘だ！｣






私は急いでクラス表を見た。






｢ほ、ほんとだ…｣






望｢A嬉しいやろ？｣






｢いや、全く｣






望｢もーAは素直やないなー。ほんまは嬉しいくせにー♡｣






私は小瀧をおいて、教室へ歩き出した。






望｢ちょいちょいちょいちょーい！！置いてくなやー｣






教室に着くと、何人かの生徒がいた。






前のクラスとほぼ変わっておらず、担任も一緒だった。






始業式が終わり、帰りの準備をしていると小瀧に声をかけられた。






望｢A、話あんねんけど｣







そう言って連れてこられたのは空き教室。






｢話って何？｣






望｢お母さんから何か聞いてへんの？｣






｢何かって？｣






望｢今日から俺らがシェアハウスすること｣






｢へー！シェアハウスするんだ！
…誰が？｣






望｢だから、俺らとAが！｣






へー！小瀧と私がシェアハウス…





｢えぇぇぇぇ！？私と小瀧がシェアハウス！！？？｣

01→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す