赤緑の花束_2

君に会いたい、喋りたい ページ36

※赤さん ＝ 幽霊
※ファンタジー
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この地域には掟がある




シゾクと目が会うと無惨に死ぬ

たとえそれが幽霊だとしても。














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赤side








緑｢っ、笑笑｣



友達と笑いあってる俺の好きな人。

でもこの好きは、決して伝えられない



(｢なぁ、聞いた？｣)

(｢なにを？｣)

(｢出るらしいで、シゾク｣)

(｢うそ、、学校に、、｣)

(｢せやねん！あかんわ〜俺死ぬかも笑｣)

(｢聞いたその話！！第2自学室らしいで！｣)

(｢ほな、行ってみようや｣)

(｢あ？ほんまに死ぬで自分ら｣)








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みんなが授業に励んでる時、俺はいつもの教室へ



今日も神山くん、かっこ良かったなぁー
1回でも喋ってみたかった……



赤｢なぁ〜？うさぎ｣



俺を癒してくれるのはもうこのうさぎしかおらん。
でも最近このうさぎの周りには白々とした明かりが照ってる


そろそろ……
いなくなってしまうのか



やっと俺が触ることに慣れてくれたその毛並みを撫でる

そうすると何かを感じ取ったうさぎは腕の中から逃げていった




数秒後聞こえてくる扉が開く音




(｢おい！シゾク！！｣)



咄嗟に教壇に隠れる



(｢ほら、やっぱおらんやん〜｣)

(｢気味悪いわ、帰ろ｣)



隙間から入ってきたやつを見る

あれってたしか、神山くんのクラスの子……




都合の良い時だけシゾクの力を借りる。
空間を悪くする力




(｢……なんか、、具合悪っ、｣)

(｢俺も……｣)

(｢ほら！帰ろうや！！な？｣)

(｢いや、、でも！、、｣)



なんで渋ってんねん…
この空気作るのも結構大変っ、、




(｢……俺も、、あかっ、気持ちわるっ……｣)

(｢ほらぁー、言ったやん｣)




ガジャン



やっと閉まった扉



赤｢……はぁ、っ……疲れたー、、｣



空気を読んだようにうさぎが近寄ってきてくれる



赤｢ありがとう……｣




まだ1人じゃない



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