赤緑の花束_2

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緑side



赤｢そん時にな、誰にも渡したくないって思った｣


お喋りになった先輩は中々止まってくれなかった
いつもはあんなに怖い顔してんのに…な笑


会社では知れないこといっぱい知れて嬉しい




赤｢あ、っと。ここ｣



先輩の無意識やろうけど、手を引かれて部屋に向かう
夜に男二人で手繋いで……
見つかったらどうすんねん、、


とか思いながら
内心めっちゃワクワクしてる



ポケットから鍵を取り出し静かに鍵を開けた



赤｢中、適当に座ってて｣


緑｢……はーい、｣



意外と綺麗にしてる部屋。
入るのは2回目やけど前回は慌てて逃げたからじっくり見るのは初めて。


無難にソファーに座った


何やらのそのそ歩いてきた先輩が隣に座る



赤｢神山、手ぇ出して｣


緑｢はい……？｣



開いた手にはポン、と鍵が置かれた



赤｢あげる。無くすなよ｣



ニコちゃんのキーホルダーが着いていた鍵は
もしかして



緑｢合鍵…｣


赤｢いつでも来てええよ｣


緑｢ありがとうございます｣



めっちゃ嬉しいお話や！！
きっと呼んでくれたのはこの事のため。

ついてきて良かった

まだ好きで良かった




赤｢あと、、｣



先輩が目線を合わせるように動いた




赤｢男同士で付き合うのは……と言うか、その、男とのあれとか……ちょっとまだよく分かってないねん。やから、｣



息が止まるかと思った話の始まり、
でも接続語がそうではないと言っている




赤｢そんなベタなもんで終わらせたくない。

神山、一生お前を誰にも渡したくない。
俺は……神山…と、、

一生一緒に生きたい｣




予想外のことを言われて一旦フリーズ

ぇ、

付き合うとか置いといて、プロポーズされた…？



.



緑｢ぷろぽーず、？｣


赤｢……｣



目をじっと見つめられる

あぁ、これ俺が返事言うまでなんも動かないつもりや

……付き合うなら猶予あるけど、
１回どうでも良くなってしまった相手を……

これは先輩に対して失礼…？



赤｢…どう、？、｣



あまりにも溜め込んでしまったせいか先輩の顔は不安でいっぱい

好きやけど、、



緑｢先輩のこと、好きやけど……その、すぐじゃなくてもいいかなって、｣


赤｢…ん｣


緑｢なんか……その、、付き合ってる時の事とかやってみたいことあるし、、あかん、ちょっと言葉に出来へん…｣


赤｢ええよ、ゆっくりで。｣



.

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