赤緑の花束_2

❀ ページ32

緑side




赤｢アイス買ってこ｣


そういった先輩は家の近くだというコンビニによってくれた


赤｢決まった？｣


緑｢まだ…です｣


赤｢ほーん｣



仕事が遅い時は怖い顔して追い討ちをかけて来るのに
ほーん、やって



緑｢…笑｣


赤｢なにわろてんねん｣



今は一緒にアイス選びながら視線も向けず緩くツッコまれてる

やっと1つ選んでレジに持ってくと
お酒とジュース、一本ずつと自分のアイスもカゴに入れてた先輩が一緒に払ってくれた


レジを通した商品を先輩が渡してくれたエコバックに入れる
それを抱えてコンビニを後にした



緑｢このエコバック……会社のやつ、ですか？｣


見覚えのあるバックはキャンペーンのために作られた試作品。
きっと担当がのんちゃんやから貰ったんやろ。



赤｢そ。｣


緑｢えー……めっちゃ意外です｣


愛社精神なんてないと思ってた
ってか興味あるのも無さそうやし笑


赤｢俺は酒飲むけど、神山はオレンジジュースな｣


ただスーツを取りに行くだけなのに晩酌のことまで話は進んでる

ぇ、ちょと待って？、



緑｢俺もお酒がいいです｣


赤｢いや、酔ったら困る｣


緑｢あっ、迷惑ですよね……｣



そういえば、前に流星達にはめられたのも酔った時だったはず
なんかやらかしたんか……？俺……



赤｢迷惑やない……けど、心臓もたへんからさ｣



やっぱり、なんかやったやん



緑｢何をしでかしました？｣


赤｢……言えへん｣


緑｢えー、けち笑｣



やゆるとニタって笑われた



赤｢そんなに神山って喋んの？
全然ちゃうな、本性は……

ってかその日のこと覚えてへんの？笑｣


緑｢…はい｣



赤｢ほな、朝のことも？｣



朝……
出てくる時のこと…？



赤｢大好きですー、って言われた…｣



先輩がそう言ってから気づく。
そういえば、そんなこと言った……



緑｢起きてたん…？……はっず…｣





.

❀→←❀

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す