大好き ページ6
ふと、頬にあたたかい感触がした...。
夢の中では数時間前さっていったユンギが私の目の前にいて優しく優しく頬を包んでいる。そしてあの白い顔がゆっくりゆっくり近づいてきて...
「おい、ブス起きろ」
『へっ、?!』
紛れもなくユンギの声で目が覚めて現実にぐっと引き戻された。目の前には強く強く頬を掴んでいるユンギがいた。夢じゃないよね...。
『てか、ブスって...』
そして鼻をぎゅっと摘まれる。
『...ユンギ...』 「な、なに?泣いてんの?」
「そんな痛かったか?ふっ、」 違うよ...。でもまだちょっとだけ意地はらせてユンギ?
『痛いわ!爺!居候!ニート!アホ!あと...』
明らかに涙声だけど自分が知ってる限りのユンギを大きく口に出すとデコピンをくらった。
「言い過ぎだろ、ブス豚デブビッチ」
『ビッチはやめろ!ビッチは!』
『てか、何出掛けてたの?急に飛び出して!』
「なに?出てくかと思ったんか?」
『は?別に...心臓に悪いから...。』
「ま、ばばあだしな。」『黙れ』ほんとイラつくし厄介だしあとは...だけど今はこのままがいい。
「お前と住む家見つけた」
『え?』 「今、家買ってきた。」
「下でトラック待ってるから荷物積み込めよ」
『ちょっと待って、聞いてないんだけど!』
「ん、言ってないからな。」
『てことは..まだユンギと一緒に住まなきゃいけないの?!』「嬉しいくせに」「元々そのつもりだろ」
『別にー』『てゆうか...聞かせて今晩...』
『どうやって家手に入れたか..財布ないのにどうやってトラック用意したの?』
「あ?お前の財布か『誤魔化さないで...』
『全部教えて...なんであの日、うちにいたのか...。煙草痕はなんなのか...。』
「なんで教えなきゃならねぇの?」
ちょっとキツイ言い方だった。それに怒ってるユンギは初めて見た。でも...。
『知りたくなったからユンギのこと...。』
「A」
初めて名前を呼ばれた...。
「お前今めちゃブスだぞおい、ふっ、」
「いいから荷物詰め込め」
また誤魔化された...
『ユンギ!』すると頭をわしゃわしゃってされて耳元で少し低めの声が響いた。
「教える全部な...」
「荷物は自分で運べよ、ブス」
『ブスってさっきから!てか手伝って!』
「俺の足を見ろ、ふっ、」
ああ!うざい!!大好きすぎてうざいよユンギ!
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作者名:るぇぷ | 作成日時:2019年1月23日 2時