早速喧嘩? ページ4
あのムカつく男と遭遇してから1週間が経った。
『ちょっと出かける』
「は、夜遅くにどこ行くんだよ」
『関係ないでしょ別に』
「関係あんだよ!」
『は?どんな関係?』
「...っ、とにかく出るな。」
あれから口喧嘩を毎分毎秒してきた私たちだったが今回はお互い真剣だった。
『私には仕事があんの!』
「は、バイトは昼間に済ましただろ」
『じゃ』
隣にあった色々、うん色々入っている鞄を勢いよく持ち上げてわざと大きく足音を鳴らしてユンギの顔を見ずに家を出た。 けど...
「おい待て、大事なもん忘れてる」
ユンギは杖をつき、左足を引き釣りながら家の外まで追いかけてきて何かを見せた。
"コンドーム''
『ちょ、返して!』勢いよく取りあげ前だけを見て早足で歩いた。
「なに、知らない男とホテルか」
こんなボロアパートで近隣の噂大好きばばあに聞こえるようにわざと話すユンギに左手に持った鞄を思いっきり投げつける。
『いい加減にして!』 「送ってく」
『は?いいわ別に!勝手にさせてよ!』
「だから!だから送ってくっつってんだよ..」
「俺は携帯も持ってねぇし..なんかあった時に助けにいけねぇじゃん...」「ま、こんな足だけど...」
そういう彼に冗談でも助けに来なくていいなんて言えなかった。ただ黙って投げつけた鞄を拾った。
『いつものお礼で送ってって』
『ただ、その足じゃ遅くなっちゃうだけだけど』
「ほら行くぞ」怪我してるくせに私より結構歩くの早いじゃん。
今回ばかりはユンギのおかげで暗い夜道を1人で歩くことを避けられたから感謝の言葉だけでも返したかった...それと一言...。
『あのさ、ありがと...。』すると突然頭をわしゃわしゃっとされた。
「意外と素直じゃん、ふっ、」..やっぱムカつく
『それと変だと思わない?18のアホみたいな女が知らない男と体重ねて。』
『それでも別に何も言わないんだ』
「お前の勝手にすればいいんじゃねぇか?」
「それにな、ひとつ言わせてもらえばお前はアホじゃないだろ..?」
『へっ、?...』
「おおばかだろ?ふっ、」
やっぱりこの男、盛大にムカつく!!
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:るぇぷ | 作成日時:2019年1月23日 2時