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−村上side−
俺は、正直言えば
上の幹部が決めた「看護師投入」に反対やった
理由は簡単。
ーーーーーーアホな男目当ての女が
ここの病院に侵入すると思うたからやで
でも他のメンバーはあっさり承諾してもうて
一体なに考えとるんや...とか
こないだまで自分勝手な想いを抱いてた
「あ、えっと紹介が遅れました
八代 Aです!よろしくお願いしま...」
「ハァー...」
しもうた、今までの心情からつい溜め息が
「俺は村上 信五、ってもう知ってるか」
A「はい、有名な医師の方なので...」
「ちゃうやろ」
あー、俺今ほんま感じ悪いんやろうな
八代さん顔青ざめてるし
横「ちょ、ヒナ!いくら病院のこと
真剣に考えてるからって...」
「どうせ...八代さんも
あいつらと同じなんやろ、もとは」
A「あい...つら?」
つい本音出てもうた
まあ、どうせ後から分かることなんや
「もうええわ
とりあえず今日は適当に仕事回すで
...あんたの実力見さしてもうたろか」
A「...はい」
「ほんじゃ、そろそろ診療始まるし
ヨコ受付空けといて
あと予約4件入ってるから
整形外科の錦戸と内科の大倉に
準備頼んどいて」
横「分かった」
まあこのAとかいう看護師がいても
俺は俺なりの仕事をするだけや
でも、八代さんは俺が思っていた
女の想像とは全く違っていた
キャーキャー騒がないし、むしろ必要以外のことは全く喋らないーーーーーー
「あ、のぅ...八代さん?
少し休憩しててええよ、今人おらへんし」
A「うぇ!?
は、はい!ありがとうございます」
真面目な女だった
その後、まあいつも通りの光景っちゅーか
もう慣れっこなんやけど
女子高生にワーワー話しかけられるわ
俺のプライベートに侵入しようとする人が
沢山診療に来よった
そして時は過ぎ、夕方になった頃
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作者名:トン助。 | 作成日時:2015年4月17日 22時