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大「Aちゃん！大丈夫…やないよな
俺の自己管理ミスだった
怖い思いさせてほんまに申し訳ない」
大倉さんは私に駆け寄って声を掛けてくれた
反応したいのに
嗚咽も出ちゃって声が出なかった私の背中を
ゆっくりさすってくれるけど
「お、くらさ……」
触れられた大倉さんの手は
心無しか震えていた
横「もしかしたらこれから家の前に
ギャラリーとかたくさん来るかもしれへん」
丸「今は家にいる方が危ないかもしれんなあ……
あ！病院の仮眠室空いてるんとちゃう？」
安「おお！ええやん！
落ち着くまでそこに寝泊まりしてもらお」
3人はそういってくれたけど
今はそれがとても辛い
私がここにいる方が迷惑なはずなのに
本当に優しい人達ばかりで罪悪感でいっぱいになる
丸「なあヒナ！
Aちゃんに仮眠室使ってもらってええやろ？」
村「……勝手にせい」
ああ、やっと近づけたと思ったのに
村上さんとの距離が
また開いたような気がした
.
.
安「家の裏口ってあそこなん？
そっちから行こうか」
深夜2時、私は安田さんの車に乗せられて
1日ぶりに家の近くまで来ていた
仮眠室に着替えとか
必要最低限のお泊まりセットを持ち帰るため
とはいえ
住所を知られている一部の人たちの存在が怖い
住み慣れた街のはずなのに
こんなに緊張するなんて
安「家の周りに人はいないみたいやね
……扉の中入るまでちゃんと見とってるから
気をつけて行ってきてな」
「……わかりました、ありがとうございます」
ぱっと行って、ぱっと帰ってこよう
私は車の扉を開けて駆け出した
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作者名：トン助。 | 作成日時：2015年4月17日 22時
