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−大倉side−
感じるのは
まるで時が止まったかのような静寂と
そして、俺の目の前で
顔を真っ赤にさせてキスをされている
・・・俺の好きな女の子
なんでこんな展開になったんやっけ、とか
こんなことしていいんやろか、とか
まだ理性のある自分が
そないなことをどこかで言うてた気がする
けど
A「っ...、ん...」
そんな誘うような顔して
この衝動を抑えられる男なんておるんか
さっきの質問には答えてくれへんかったけど
抵抗もせえへんAちゃんを見て
こんなん
期待してもええんか？
A「おお......っくらさん、苦しっ...」
「っ！！」
俺は、苦しそうにするAちゃんの一言で
我を取り戻した
「あっ...俺...Aちゃん、ごめんな
なんだか今の俺 変やった」
A「いや、その...いいんです、はい」
そう言って Aちゃんは少し下を向いた
あれ、もしかして嫌...やったんかな
「...ほなもう遅いし、帰ろかな
ウーロン茶ごちそーさん」
なんだか気まずい雰囲気やし
俺もこれ以上いられへん状態やったから
帰ることにした
「気をつけてな じゃ...」
A「っ...待って！！」
っ！？
いきなり腕を掴まれて
引き寄せられたもんやから
またAちゃんちの玄関に入ってしもうた
「どうしたんやAちゃ...」
A「さっきの！！」
「...びっくりしただけですから
その、嫌だった...とかじゃないんです」
・・・え？
A「〜〜っ、それだけです！
ではまた明日！！」
バタン！！
ドア閉められてしもうた
なんや、Aちゃん...
どれだけ 俺を夢中にさせたら気ぃ済むねん
歯止め...効かなくなりそう
俺は、少し顔を赤くして
アパートをあとにした
でも 俺は
近いうちにこの日を後悔することになる
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作者名：トン助。 | 作成日時：2015年4月17日 22時
