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そう思ったら、またさっきの
腕を掴まれた感覚が蘇ってきて
顔が赤くなる
大「Aちゃんの部屋
女の子らしい部屋やなぁ」
「あっ、ああありがとうございます」
大「...さっきから思ってたんやけど
Aちゃん緊張してる？」
「えっいや、そんな」
大「顔も赤いし、熱あるんちゃう？」
大倉さんは私のおでこにコツン、と
手の甲を当てる
大「それとも、そんなに緊張してるのは
熱がある訳やなくて
何か別の訳が...あるとか」
私の顔を覗き込まれ、私はびっくりして
思わず後ずさりする
覗く顔もかっこいい...
一瞬クラッとしながら、ふと思ってしまった
いやもともと大倉さんはかっこいいっていうか
インフィニティ総合病院の医者自体が
もともと皆かっこいい訳なんだけれども
これ以上近づかれたら危ない気がするよ
いろいろと
「なんで近づいて...くるんですか」
大「なんでやって、
...緊張してる訳を知りたいから？」
そう言って大倉さんは、少し怪しく笑った
私はまた後ずさりをする
「別に、何でもいいじゃないですかっ」
大「俺にとっては何でもよくないんやで
少し気になる」
「！、」
それってどういう...
また後ろに下がろうと思ったら、
「あ...」
もう下がれなかった
大「追いついたで
さぁ、答えてもうたろか」
答えろって言われても
それは
緊張してた訳は...
私は、今までの事を振り返りながら
改めて思い直した
私が...貴方のこと
好きだからに決まってるじゃないですか
でも、そんなこと今言えるわけない
「ﾂ、」
ｸﾞｲｯ
「や...、」
大「逃げたらあかんで」
そこから逃げ出そうとすると
さっきと同じで、腕をまた掴まれた
なんでまた、こんな風に...
もう、ドキドキし過ぎて
どうにかなっちゃいそう
私は思わず目を瞑る
「だって、私...大倉さんのこｯ」
なに
唇に何か、柔らかい感触がーーーー
恐る恐る目を開けると
「ん...、ｯ！？」
これってまさか
キ、キーー・・・
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作者名：トン助。 | 作成日時：2015年4月17日 22時
