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なんか当たった気がして目が覚めた。

暗い、寒い。

服は布切れ一枚で鎖につながれていて、

泣きそうになる、泣きそうになるが猿轡を嚙まされててうめき声しか出ない。

ガチャンッ!!

金属が激しく鳴った。

恐怖が腹の底から沸き上がりガタガタと震えだす。

「ーーーーー!!!〜〜〜!」

何を言っているかはわからないが、野太くて低い声がさらに全身を恐怖に陥れ、必死で逃げようとした瞬間に腹に衝撃が走った。

腹が熱く焼けるように痛い。恐怖で言うことを聞かなくなったのか体も動かない。

ふっと上を見上げると、何かが光った。

鉄パイプ

それを理解した瞬間、無情にも鉄パイプは振り下ろされた。

「おい!!」

ぺちっと頬に別の痛みを感じて私は悪夢から覚めた。

「大丈夫か?白石、随分うなされてたから心配したんだぞ。」

聞いたことがある声、涙でぼやけているが見たことがある顔。

「岩・・・川?」

涙がつぅっと流れて視界が晴れると、白衣を着た岩川が心配そうに見ていた。

岩「そうだ。岩川だ。悪夢でも見たのかもしれんがもう大丈夫だ。これを飲んだらいい。」

汗ばんだ額にくっついていた髪の毛を優しく掃うと、岩川は白い液体が入ったコップを渡してきた。

「ありがと・・・」

まだ恐怖が体に残っているようで、私は震える指でコップを受け取った。

岩「飲めるか?」

「うん。」

ゆっくり喉に流し込むと、温かいミルクが優しい甘みをもって流れてきた。

全部飲み終わると、岩川はそっとコップを受け取って隣に座った。

岩「ここにいた方がいいか?」

コクリと頷くと、岩川はやさしく肩をたたき始めた。

一定のリズムに誘い込まれるように。私は再び眠りに落ちた。

岩川→←私の幼少期



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nao0824hito(プロフ) - 解決いたしました。お騒がせしました (2021年5月15日 16時) (レス) id: 04378a0bcb (このIDを非表示/違反報告)
- ごめんさない。作者です。自分のマイページが消えているのですが、どうすればいいか知っている人は教えてください。 (2021年5月15日 16時) (レス) id: 04378a0bcb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狼(ろう) | 作成日時:2021年3月28日 18時

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