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血液詐取 ページ3

「ふわぁぁぁぁ・・・・・・」

暇だ。とてつもなく暇。

なんかさ、いざ戻れるとなるとさ。なんか寂しくなっちゃったんだよね。折角コナンの世界に来たのに脅迫されて誘拐されて、で最終的に公安に保護という名の監視を受けるって、つまんな。

でも、今ここでなんかしたら脱出が難しくなるからねー。何もできない。

と、そんなことを思っていると

バタバタバタバタ

ガチャ

岩「悪い、血液が注射器一本分足んねぇ。」

「おー。そかそか。どうぞ。」

右腕の服をまくる。

【なんかあった?】

こいつ(岩川)が私を研究する必要は本当はないからな。何か問題があったに違いない。

岩【いや。ただ単に足りなくなっただけだ。】

違った。フツーに足りなくなっただけだった。

岩川がトレーから注射器を取り出す。

「っ!」

ゾァァ

注射器を見た瞬間、全身に悪寒が走った。

心臓の鼓動が速くなり嫌な汗が噴き出す。

「っ、はぁ・・はぁ・・・い、いやだ。」

岩「?ど、どうした?」

岩川が一歩私に近づいた。

注射の針が光で反射した。

「こっ、来ないで!嫌だ、やめて・・・はぁはぁ・・・いや・・・。」

無意識に自分をかばうように体を丸めてた。
得体のしれない恐怖が全身を支配していて、過呼吸の苦しさと混ざって涙が溢れてくる。

岩「おい!大丈夫か!?」

岩川が動揺したように叫んで私の肩を揺さぶった。

「イヤァァァァァァァ!!」

私の手は恐怖を掃うように注射器をはじいた。

カシャンッ!

注射器が粉粉に割れて散った。

「はぁ・・はぁ・・・ヒュッ・・・嫌・・・やめて・・ハァハァ・・ウッ・・・ッ・・」

うずくまって訳も分からずただただ泣きじゃくっていた。

何が怖いのかもわからず、ただあふれてくる涙と恐怖が止まらない。

安「岩川・・・」

安室が静かにドアを開けて入っていた。

岩「ふ、降谷さん。俺・・・。」

安「落ち着け、岩川。後は大丈夫だ。僕がやる。岩川は静かに出て行ってくれ。」

岩「わ、分かりました。」

静かにそぅっと岩川は出て行った。

安室はAを怖がらせないようにゆっくり近づく。

安「A・・・。僕だ。降谷零。安室透だ。近づいて大丈夫か?」

過呼吸になりかけているAは答えられない。

このままでは危ないと判断した安室はAに近づく。

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nao0824hito(プロフ) - 解決いたしました。お騒がせしました (2021年5月15日 16時) (レス) id: 04378a0bcb (このIDを非表示/違反報告)
- ごめんさない。作者です。自分のマイページが消えているのですが、どうすればいいか知っている人は教えてください。 (2021年5月15日 16時) (レス) id: 04378a0bcb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狼(ろう) | 作成日時:2021年3月28日 18時

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