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それからの私は毎日囲碁部(本当は将棋部)に行くようになって、どんどん腕が上達・・・・・・・しなかった。

「ねぇ、どうして私は上達しないの?」

無一郎に聞いてみる。

「無一郎に聞け。」

「おっとと、失礼しました。」

まだどっちがどっちか分からない。

「無一ー郎!どうして私は囲碁が上達しないのー?」

「個人差があるし。Aは上達していると思うって兄さんも言ってたよ。」

「えっ!侑一郎さんが?!」

くるり、と侑一郎さんの方を向くと、すごい勢いで顔をそらされた。

ツンデレだな。

キーンコーンカーンコーン

「あ」

チャイムなっちゃった。まだ検討終わってないのに・・・

「・・・・・・・・・僕の家来る?」



「・・・」

くるっと侑一郎さんのことを見るが嫌がっているそぶりもない。

「いいの?」

「うん。兄さんもやがってないし。」

「ほんと!?やった!あ、でも教室に数学の宿題忘れちゃったから先に昇降口まで行ってて!」

無一郎が頷くのを確認すると、私はあわてて駆け出した。楽しみでしょうがない。絶対に楽しい!

「あった!」

机の引き出しから数学のプリントを出す。

あまりの多さにげっそりする。

急にテンションが下がってもと来た道をゆっくり戻る。

「もう、数学ほんと嫌い。いや、嫌いってわけじゃないんだけどさ。公式記憶してもなんか応用とかで使い物になんないし。苦手だな。「面白れぇこと言うじゃねぇか。」ん?」

んん?なんか聞こえた気がするぞ。

「気のせいか・・・・」

再び歩き出そうとすると

ガシッと効果音が付くくらいの力で頭を鷲頭紙にされた。

「無視するとはいい度胸だなぁ?深川Aさんよぉ。」

深川A終了のお知らせ〜。

そこまで思ってくれてるなんて→←五



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作者名:狼(ろう) | 作成日時:2020年6月3日 9時

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