片想いロジックーU-know?ー

ep05． ページ5

「Aさんって面白いよね」


あーはははっ

とユノさんの特徴ある笑い声がリーダー室に響く



「俺は良いと思うよ、そのキャラ！」



もしかして今、


私褒められてますか？！



隣に立つチャンミンに、
訴えかける様に目線を送って見たものの


んなわけねーだろ？


とでも言う様な顔をされた




「そろそろ本題に入っても良い？」



コホンッと咳払いをしたユノさん


窓際にある大きなデスクに軽く腰掛け
腕組みをする姿が

眩しすぎてクラクラする



「来月本社から専務が視察の名目で訪日するのは知ってるな？」



それは数日前、
社内メールで通達が回って来て居た。


専務は日本支社からアメリカの本社に移動となり、
重役まで登り詰めた人


お会いした事はないけれど、
日本支社に勤めて居た時の武勇伝をいくつか聞い事があり…


その武勇伝から推定しても、
とても凄い人なんだって事は分かる





「その際に都内にある店舗視察も、
スケジュールに組み込まれてるんだ」




自社経営するレストランは、
都内に数店舗ありその一切の管理をうち外食部が担っている。




「それでだな、
2人にお願いしたい事があるんだ」




お願いしたい事？



チャンミンと目を合わせ、


頭上に浮かぶクエスチョンマークをふよふよさせる




「その視察の際、
2人にアテンドを頼みたい」



…？


アテンド？


案内役？




「そして、その後にある会議でチャンミンにはプレゼンしてもらいたいんだよ。
グランドメニューの全面リニューアルと店舗数拡大の案について」




多分、


今私達はとても重要な話をされていて


会社と言うかうちの部の維新にかかる
ビッグな仕事を任されようとして居る…




「待ってください」


チャンミンが一歩前に出て頭を抱えてる


「それって…」


多分、言いたいことは同じ


「俺達に務まりますか？」



チャンミンは言葉を選んだんだと思う



でもストレートに表せば


何故私達なのか

そんな大きな仕事を

入社3年目の私達に任せて大丈夫なのか


ユノさんの選択は正しい？




「何それ謙遜？
それとも俺の人選ミスだって言いたいの？」



重い沈黙が広がる



「俺は間違って無いと自負出来るよ。
君達2人の3年間の実績には目を丸くする程だし
それにプレゼンの話も、
専務側からのお達しなんだ」

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