片想いロジックーU-know?ー

ep22. ページ22

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それから２週間

プロジェクトはさらに大詰めを迎え

明日は遂に本社から

専務が訪日する




ユノさんに言われた通り
一人で残業する事はなくなり



「同じ職場で仕事をして居るんだから当たり前の事だよ」


と私に気を使わせず

寧ろ負担を一緒に背負ってくれるユノさんを


前よりもずっと好きになってしまった




でも明日が終われば

もう一緒に残業するなんて事もなくなるんだろうな


明日のアテンドとプレゼンをやり遂げれば


また別々の仕事に戻る




同じオフィス

ただの上司と部下



私とユノさんを繋ぐものは

…仕事だけ





「送るよ」



明日に備え今日は早上がり

みんながまだ仕事をしている中

チャンミンと２人頭を下げつつオフィスを抜ける



「まだ明るいし大丈夫だよ」


「今日から寒波到来だってあまたつが言ってた」



チャンミン

朝はフジさん派なんだ



「明日鼻水垂らしたまんま来られたら困るしな」


「な！鼻水なんか垂らさないし！」


「どっかで飯食ってく？」


「何の為の早上がりだと思ってんの？」


「牛丼が食べたい？わーかったよ。
しょーがねーなー」


「言ってないし！」


「はいはい、今日は最初から玉ねぎ抜きな？」




地下駐車場に停められた

いつもの青いスポーツカー


助手席のドアを開けてくれた事なんてないし

逆にそんなことされても気持ち悪いけど



でも


「明日…頑張ろうな。」


こう言うさりげない優しさ

不器用で分かりにくいけど

いつもみたいに私をからかって
緊張を解そうとしてくれてるんだよね？



「うん。今日までよくやったよ私達…
絶対成功する」


「自分で言うか？」


「なによ、自信ないの？
チャンミンらしくない」


「あるよ、ありまくり。
俺が心配なのはただ一つお前のことだけ」


「ひっどーい！もうそんな口きけなくしてやるんだからね！」



頑張ろうね、チャンミン




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