何曜日なら・・いい？(arxym)曜日シリーズ(３)

＝好きだ。・８＝ ページ8

「で、大ちゃんは、どー思う？」



・・・どー思う？？

俺はカウンターの所に座った山田の

隣に座りながら

「へ？？何が・・？」



山田は、俺の顔を覗き込んで

「好きだと・・思う？？」




＿＿＿好き？・・へ？？

なっ・・なんだ・・。



ちょっと俺、脳内パニック・・。




山田は楽しそうに笑って

「ふふ。大ちゃんって鈍感なんだな。
　中島先輩の話しっ。」



「あ・あぁ・・。
　なんだ・・先輩のか・・。」



山田は、少しウキウキした感じで

俺にグッと近付いて

「なっ、どー思う？先輩って絶対に
　伊野尾先生の事、好きだと思わん？」



「あ―――・・。そうだね・・。」



＿＿＿＿好きか・・・。＿＿＿＿



山田は、きっと無意識なんだろうな・・。

可愛らしく視線を上に向け

腕を組んで「う〜〜〜。」って言いながら


「中島先輩と伊野尾先生だったら
　お似合いだと思うんだけどな・・オレ。」




・・・お似合いかぁ・・。・・・



俺は、恐る恐る・・聞いてみる。

「お似合いかもしんないけど・・さ。
　でも・・男同士だけど？
　山田、そこは問題・・ないの・・？」



俺、今・・しんぞー、バクバクしてる。




山田は少し考えて

「う――ん。あの２人ならОＫだと思う。
　・・ケド＿＿＿。」



「ケド・・・？」


「ん―――。
　自分がってなったら・・ん――。
　それは、ちょっと・・その・・。」



俺は、ゴクリと息を吞んで・・

「・・ちょっと、その・・何？？」



山田は一度、俯いて・・それから＿＿＿＿

「オレさ―――。・・いや〜、何ちゅうか・・
　自分でゆーのも嫌なんだけど＿＿＿＿。」


「ああ・・。」


「・・オレさーこんな感じだから・・
　今までに、男に告白された事あって・・。」



俺は、動揺しない様に・・頑張る。

「へぇ――。そうなんだ・・。
　まぁ、そうだな〜キレーな顔してんもんな。」



「・・まぁさ・・。好意を寄せられて
　悪い気はしないんだけど・・・
　ちょっと・・中３の時・・嫌な事あってさ。」


「い、嫌な事・・・？」


「うん。卒業間近に、卒業したら・・
　会えなくなるからって告白された後
　襲われそうになって・・。」



俺は、膝をギュッと掴んで・・耐えた。

そうしないと立ち上がって、変な事口走りそうだった。



俺は、落ち着いてゴクリと息を呑んだ後

「だ、大丈夫だったのかよ＿＿＿＿＿＿＿＿。」

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