何曜日なら・・いい？(arxym)曜日シリーズ(３)

＝好きだ。・７＝ ページ7

「ああ。放課後なっ。」


そう言いながら、去って行く山田の

背中を見つめて・・

“あと＿＿＿。”

あと・・なんだったんだろーな。

・・・はぁー。




俺が、口を滑らせて“好きだ。”って

言ってしまうのも・・時間の問題だ。

想いが溢れて、苦しいんだ。



好きだ。好きだ。好きだ。



言ってしまったら・・どんなに楽だろう。

でも、言ってしまったら・・終わってしまう。




苦しい。苦しい。苦しいんだ。




もう見えなくなった山田の後ろ姿の

面影を追って＿＿＿

俺はポツリと、

朝の光りに囁き掛けた



「山田、好きだ。好きなんだ＿＿＿。」



俺の言葉は、

朝の陰に消されてしまった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




明るい楽しい元気な先輩・・。



俺、頑張ってるよ・・

一定の距離を保って、近付き過ぎない様に

頑張ってんだ、俺。




・・・はぁ――――――。



あっという間に日々は過ぎていく。

明るい先輩を演じて・・早、何ヶ月だっけ？？



もう、６月の梅雨時期も過ぎて

そろそろ・・夏休み。




今日は、夏休み前の最後の委員会だ。


あ――あ。夏休みかぁ・・。

ぜってぇー会えねぇーな・・つーか、

住んでんとこも知んねぇーし。


つーか、知っててもストーカーみたいになったら

・・俺、ヤベェし。



・・俺さー、山田の事・・何も知んねぇーなぁ。

つーか・・何月生まれ・・なんだろーな。はぁー。



・・・っとっっ。


いかん、いかん。明るい先輩。明るい先輩。

よしっ。今日も明るい楽しい元気な先輩っっ。



行くぞっっ。って俺は、図書室のドアを

元気よくガラッと開けて


「ちわ―――っす。」



「お〜〜。
　大ちゃん、お疲れ〜〜。」

って、ニッコリの山田。



心の中で思う・・。

“今日も、麗しいなっっ、山田！！”って・・。




でも・・平常心。平常心。


「お〜山田、お疲れー。
　って、まだ、みんな来てねぇーの？」



「うん。
　あっ、伊野尾先生は、職員室で・・」


「ああ、中島先輩は、
　伊野尾先生の手伝いかっ。」


「うん、そう。ふふふふ。」


「何だよ・・山田？」


「ふふ。
　・・あの２人って仲良しだよなぁ〜。
　な、大ちゃん。」


「おお、仲良しだよなぁ・・。」


＿＿＿仲良し・・か・・。



「で、大ちゃんは、どー思う？」

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