何曜日なら・・いい？(arxym)曜日シリーズ(３)

＝好きだ。・４１＝ ページ41

「『ＪＫお化け屋敷』すんだけど・・。」

「『ＪＫお化け屋敷』？？」

「そう。んで、今日ね衣装合わせでさ。
　オレと侑李とあと３人がＪＫになんの。
　で、着替えたらーオレと侑李が・・
　似合う似合うって、色んな輩に
　追われてさ〜。最初は侑李と逃げて
　たんだけど・・はぐれちゃって。」


「えっ？！大丈夫なのかよ、侑李君？？」


「わ、わかんない・・。
　電話する暇もなくって・・。」


「今、掛けてみろって。」

「ぅん、そーだね。」



山田は携帯を耳に当てて・・


俺は、その姿を見つめ・・

ちょっと、ドキドキ。



・・だってさ、べらぼ〜に可愛いんだぜ？！

ズラとか被ってねーのに・・

何で女子高生に見えんのかな・・すげぇ。



山田が不安そうにしてた顔から

パッと明るくなって

「あっ、もしもし、侑李？！
　うん、うん、平気？あ、そっか〜
　よかったっ。うん、大丈夫。うん。
　大ちゃんと一緒だから、うん、ん。
　気を付けてな。じゃ。」

電話を切った山田が

ホ〜っとしたのか笑顔で

「よかった〜。侑李、大丈夫だって。
　好きな人に助けてもらったってっ。」


「そっか。・・ん？待てよ。」


「ん？どーした？」


「侑李君の好きな人って
　この学校の人なんだ。」


「え、違うよ。」


「え？じゃ、どーやって助けんの？」


「ああ、学校に出入りしてる人なんだ。」


「ああ、そっか。・・・しかしさ＿＿＿＿。」


っと、俺は隣をまじまじ見ながら

「見れば見る程、可愛いね・・。」


「なっ＿＿＿＿。」


「しっかし・・可愛いなぁ。
　よく見たらリボンタイまでしてさ
　中はベストまで着て・・バッチリ
　決まってるな。チャックのスカートに
　紺の長めの靴下・・ヤバいマジ
　可愛いなぁ。」


俺、ベラベラ喋ってて・・

すっかり山田の様子を見てなくて

沈黙して俯いてる山田にハッとしたっ。。


＿＿ヤ、ヤバいっっ。



「ヤッベッ。・・ご、ごめんっ。
　ちょっと可愛いって言い過ぎてジロジロ
　見過ぎたっ。キモかったか？ごめんな。
　変な気起こしたりしないから、な？
　ここに居ろよ、な？」


山田から・・少し離れながら


「・・つーか、カギしてたら平気だから
　俺、居なくてもいいんじゃね？」


立ち上がろうとした俺に・・


「大ちゃん。」

つって、山田が俺のシャツ掴んだ。


「おぉ・・な、何・・？」

「い、行かないで・・大ちゃん。
　・・ひ、一人は、こわいから・・。」

＝好きだ。・４２＝→←＝好きだ。・４０＝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す